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■香水瓶の世紀 (2015年)
資生堂アートハウス/2,500円

2015年、掛川にある企業資料館にて2つの展覧会が開催されました。前期はバカラ クリスタルの雅歌、後期はルネ・ラリック 幻視のファンタジーと題され、それぞれ資生堂の有するヴィンテージな香水瓶たちがお披露目となったのですが、こちらはその図録です。

創業当時の資生堂は、国内にあった香水たちがどれもこれも海外の「模倣品」であったと言います。香水後進国だった日本の市場に、どうしても日本らしいオリジナルを送り出さなければ・・・と奮闘したのが当時の調香師の皆さまなわけです。今でも後進国は模倣品で溢れていますから、当時もそうであったことがわかるのですが、どうしても模倣するには学ばなくてはなりません。それも、安いものを作るわけではなかったため、高級品を購入し次々と学んでいたわけです。結果として、当時の資生堂にはお宝と呼べるヴィンテージたちがたくさんありました。その歴代の調香師の皆さま、社員の皆さまがお亡くなりになられた際、全てを資生堂に寄与したということもあり、企業資料館にはまだ整理しきれていない当時の商品たちがたくさん眠っているそう。それらを、資生堂だけではなく、ボトルを所蔵している方たちの協力も得て開催されたのがこの展覧会でした。前半はバカラが、後半はラリックが、そして最後には資生堂らしくSerge Lutensの過去の釣鐘ボトルの限定品たちが全て収められています。バカラはゲランやキャロンを初め大ヒット作がありますが、ラリックはそれに比べると大ヒット作に欠ける分、ウォルトくらいしかご存じない方もいるのではないかと思いますが、歴史的なボトルたちは眺めているだけでも楽しいもの。見ていて、オフィスの方が古いもの、状態の良いものがいくつかあり驚かされました。展覧会に出すほどのものだったとは。バカラもたくさんありますし。

こちらの書籍は、資生堂アートハウスに行かないと購入が出来ないばかりか、資生堂アートハウスは2017年6月まで改築工事のためにクローズしています。その書籍が、銀座の資生堂ギャラリーで25日まで購入可能です。The GINGAの隣にある資生堂ギャラリーで開催されているLes Parfums Japonais ―香りの意匠、100年の歩み―

は25日まで。お時間のある方は是非お立ち寄りを。そして価値ある一冊を手にしてください。(12/12/2016)

 

■香水瓶の世界〜きらめく装いの美 (2010年)
マルティーヌ・シャザル/高波眞知子著/ロータスプラン株式会社/2,700円

2010年9月18日〜11月28日まで東京都庭園美術館にて開催された展示会の図録で、ベタ褒めの1冊です。展示会はそれはそれは素晴らしい保存状態のボトルや写真、デザインに溢れており、視覚をフルに堪能することが出来ました。歴史に沿って、どの時代がどのようなボトルを使用していたのかが視覚で学べます。こういった展示会というのはボトルを遠目で眺めるだけのものばかりですから、ボトルコレクターの方やガラス製品に魅せられた方しか堪能できないことがあります。だって、そこに香りがあるのに香れないわけですから。それは当然仕方のないことなのですが、その残念な気持ちを吹き飛ばしてくれるほど、ボトルの保存が素晴らしいです。ロゴのデザイン画やパリ博覧会の画像等、貴重な資料展でもありました。その昔の写真を眺めた後に振り返ると、写真の中にあるボトルが目前にあったりする驚きと喜びはかけがえの無い体験です。また、何よりも素晴らしいのがこの図録です。このカテゴリーに記載することを躊躇ったのですが、この図録はカタログなだけではなくて歴史書としての価値もあります。読んで楽しい、見て楽しい図録なのです。かなり細かく歴史を網羅しており、時代によるボトルの移り変わりを徹底的にリサーチして纏め上げています。また、ボトルの画像も実物を目の前で見てきたにも関わらず、実物よりも美しく感じるクオリティで撮影されています。収蔵している美術館の方がいかにこだわったか、いかに大切にされているのか、そこに大きな愛情を感じて嬉しくなりました。2,700円とはとても思えない400ページを超える1冊です。機会がありましたら、香水瓶だけではなくてメーカーさんご協力のもと、香料の素材や香料そのものを展示しながら香りながら楽しめる「香水・香料の世界」なんてものも開催して欲しいです。

今後、2011年3月19日〜5月23日は広島県「海の見える杜美術館」、5月31日〜7月3日は福島県「いわき市美術館」にて公開されますので、お近くの方は是非足を運んでみて下さい。(13/12/2010)

 

■Art et Beaute Coffret vol.0001 、0002 (2006年)
ポーラ文化研究所/無料

1冊目の表紙がキャロンのニュイドノエルではないクリスマスの香り(限定品)で思わず手にしたパンフレットです。ポーラの所蔵するヴィンテージな香水瓶たちが掲載されています。2006年7月21日〜8月27日まで開催されました「香りを彩る」というポーラミュージアムでの展示会、同時開催の「あそぶかたち☆20世紀の香水瓶」という展示会の内容が紹介されているパンフレットで、当時無料配布されていたものです。やっぱりヴィンテージボトルは素晴らしい魅力に溢れていますね。

 

PARFUM〜香りの専門誌 vol.139 (2006年)
有限会社パルファム/年間購読2,400円

インターネットが華やかではなかったその昔、雑誌だって香水を取り上げることが少なかった昭和の時代から、ずっと続いている雑誌。これを読んで育った方も多いのではないでしょうか。年間購読での申し込みなのですが、大人になった今、改めて1年間購読してみたのですが、ほとんどが広告なんですね。仕方のないことなのでしようけど、読むところがほとんどなくも、全編が「わかばの香水紹介」で終わってしまっているので、1年で止めてしまいました。とても残念なことですが、現代ではブログも多いですし、情報に溢れていますのでこの程度の内容に年間2,400円は難しいです。

 

■美の生命力と唐草展 (2004年)
資生堂編

2004年4月8日〜5月25日まで銀座のハウスオブシセイドウにて開催されました展示会のカタログです。唐草という香水を発売したことがある資生堂ですが、昔から唐草模様をパターンとして広く取り入れてきました。その歴史を追いつつ、資生堂と唐草の関わりを展示解説したもの。古いボトルやパッケージ、包装紙など資生堂の昔懐かしい文様がカタログの中に納まっています。銀座のハウスオブシセイドウにて購入可能。(在庫についは直接お問い合わせを!)

■永遠なる薔薇 (2005年)
資生堂編

2005年12月7日〜翌1月29日まで銀座のハウスオブシセイドウにて開催された展示会のカタログ。資生堂が作り出した初めての化粧水「オイデルミン」。そこにはバラがあしらわれていました。そこから延々とバラを育てバラの香気成分を分析し、バラの香りにこだわり続けてバラの香りの製品を多く手がけた北資生堂らしいテーマの展示会で、カタログはきちんと英語と日本語に分かれています。バラの画像がとても美しい1冊。銀座のハウスオブシセイドウにて購入可能。(在庫についは直接お問い合わせを!)

■セルジュルタンス〜夢幻の旅の記録 (2005年)
生堂編

2005年7月26日〜9月18日まで銀座のハウスオブシセイドウにて開催されたSerge Lutensの展示会のカタログ。ルタンスの作品(香水ではなくてアート作品)に一言彼からのコメントが添えられて掲載されています。どれを取っても彼の作品そのままで、スタイルがここまで確立していて、そこに膨大なファンが居て理解されているということは、本当に凄いことだと思います。何をやっても彼がプロデュースすることで全て彼のカラーになってしまうわけで。耽美です。とにかく、耽美な世界。銀座のハウスオブシセイドウにて購入可能。(在庫についは直接お問い合わせを!)

■香りと恋心〜バルビエのイラストレーションと香水瓶 (2007年)
資生堂編/資生堂/700円

20世紀を代表するイラストレーター、ジョルジュ・バルビエが描く世界観に合わせ、資生堂が所蔵する20世紀初頭のバカラやラリックの香水瓶をどっさりと展示した展示会のカタログ。マリーアントワネット、クレオパトラ、香妃の愛した香り等も資料展示されていました。また、大正期に発売されました「月見草」の香水も当時のフォーミュラから再現されて展示されていたのが印象的でした。(とても資生堂らしいふんわりとしたグリーンフローラルだったような)カタログにはヴィンテージボトルが沢山掲載されていますし、巻末は英語になっているので、海外のお土産にもなる1冊です。銀座のハウスオブシセイドウにて購入可能。(在庫についは直接お問い合わせを!)

■Serge Lutens (2004年)
資生堂編

ザ・ギンザで配布されているSerge Lutensの商品カタログ。新作が増える度に新しくなるので、結構面倒なことだと思いますが、限定品の掲載はありません。細長いタイプのパンフレットで1つは香水、1つはメイクアップとなっています。一応、ルタンスのパンフレットだということで所有していますが、内容については彼のサイトの掲載がありますので、同じ画像と同じボトルが同じ言葉で綴られているカタログだと思って下さい。

■Il Profvmo

商品カタログです。3冊本当はあるのですが、2006年当時のものになります。重ね付けのスタイルだとか、商品イメージだとかボトルと共に掲載されているのですが、画像以外の作りがしっかりとしていて素敵です。見て楽しむというカタログ。


■La via del Profumo

Abdes Salaam Attar氏の作り出すScent of Soulのシリーズを解説したパンフレット。もちろん日本語ではないのですが、この香りたちは全て心に作用する、と。直感で選んだ香りはきっと一生ものとしてあなたと共に歩むことになるでしょう、と言われたシリーズ。ちなみに、ローマ在住の彼の知り合いの日本人の方が日本語訳をしたものがオフィシャルサイトにアップされていますので、今ではこのパンフレットの内容も日本語で読めるようになりました。


■Diptyque

ディプティックにカタログがあることをご存知でしょうか?国内版が創られているのか定かではありませんが、少なくとも僕は見たことがないように思います。(蛇腹折の小さなものはありますけど)
パリの本店でたまたま買い物をした際に頂いたパンフレットはしっかりとした作りになっていて、ちょっとびっくりしたのですが、美しいものでしたので保管してあります。


■L'Erbolario

イタリア全土、どこにだってある、どんな小さな町にもある日本で言うマツキヨのような薬局のパンフレット。ただ、このパンフレットは美しいんですよ。オフィシャルサイトからPDFがダウンロードできますが、それが冊子になっています。とてもイタリアらしいテイストに溢れていて、見ているだけで楽しくなります。無料ですから旅行に際にはこういうものをゲットしてくるのも思い出になりますよ。


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