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Sampleレヴュー

■Pelargonium (2017年)

Nathalie Feisthauerによる調香で、ゼラニウムをテーマとした香り。

 

 

トップ:ベルガモット、マンダリン、クラリセージ、ブラックペッパー、山椒、カルダモン
ミドル:エジプシャンゼラニウム、アイリス、キャロットシード、エレミ
ベース:シダーウッド、ベチバー、ガイヤックウッド、ムスク、モス

ムエットで香った際は確かにゼラニウムらしさが感じられたのですが、肌ではスパイスたちが、特にペッパーとカルダモンが印象的に弾け、とてもアロマティックに始まります。ゼラニウムは、アロマティックではあるものの、スイートノートに包まれてトゲトゲしたスパーク感がなく、全体的に丸みを帯びた香りとなって落ち着くのです。ゼラニウムはメンズのフゼアを形成する大切な香りであり、ローズの香気成分も有しています。でも、そのどちらも感じさせない甘く柔らかなゼラニウムウッディ。(06/08/2018)


■Musc Encense (2018年)

Iris Nazarenaに続いてRalf Schwiegerによる調香です。Aedes de Venustasの共通香というか、シグネイチャーノートにトンキンムスクを合わせたという2つの香りのバランスがテーマとなりました。フランス語のEncensはフランキンセンスですが、IncenseはCrazyの意味があり、Encenserはフランキンセンスと絶賛するという意味があります。そんな言葉遊びをも含んだタイトルなのです。

 

 

クラリセージ、サンドノート、ドリフトウッド、カシュメラン、フランキンセンス、ムスク、トンカビーン、アーモンドミルク

フランキンセンスとムスクという一見ありがちな組み合わせをいかにユニークにしていくかというのがポイントだと思うのですが、ムエットで香った際、トンカビーンの効いたスモーキーなフランキンセンスムスクとなっていて魅了されました。シンプルだけど、とても繊細なコンビネーションでまとめられた香りです。トップでは微かなグリーンノートが少しスモーキーなムスクと共に現れ、あれ? 少しアニマリックかな、と思っているとそこから柔らかなムスクへと変化して肌に浸透していくのです。ムスクがフランキンセンスを肌の上に閉じ込めているような香りで、ふんわりふわふわ、でもムスクだけではない要素をたくさん感じられるのです。少しアイリス系の香りもあるようですね。たっぷり使っても拡散しなさそうですから、軽めな服を羽織るように使うと良いかもしれません。(26/04/2018)


■Cierge de Lune (2016年)

Fabrice Pellegrinによる調香で、月下美人の香りをリリースです。花そのものの香りではなく、テーマとしたのはバニラのダークサイドで、夜の女王に相応しいイメージで作り上げたようですよ。

 

 

トップ:クリスタリンアコード
ミドル:バニラアブソリュート、ピンクペッパー、ブラックペッパー、イランイラン
ベース:スエードアコード、フランキンセンス、アンバー、ムスク

トップからバニラの香る甘いフロリエンタルなのですが、結構入っているはずのペッパーがバニラに包まれてスパイシーというほど香りません。ただ、バニラがアブソリュートらしくスモーキーさを感じるものであるのが特徴で、少しリキュールっぽい雰囲気でフローラルに溶け込んでいます。でも全く重くないのはへディオンがしっかり入っていること。フレッシュなフロリエンタルですね。肌の乗せて10分ほどでラストノートとなり、薄っすらとアンバーウッディバニラが残るというコロン感覚の香りです。(05/08/2016)


■Copal Azur (2014年)

Bertrand Duchaufourによる調香でタイトルは碧きコパル。コパルというのは木の樹脂なのですが、今回のテーマはマヤ文明。現地の言葉でフランキンセンスと似た意味を持つ言葉なのだそう。ということで、マヤのフランキンセンスを下記画像のようなユカタン半島から見たカリブ海と合わせて表現したものに。

 

 

トップ:フランキンセンス、ソルティーノート、オゾンノート
ミドル:フランキンセンス、カルダモン、パチョリ
ベース:フランキンセンス、アンバー、ミルラ、トンカビーン

フランキンセンスは高濃度で使用しないとトップから香らないのは確かですが、こちらは30%という高濃度できちんとトップからフランキンセンスが香ります。フランキンセンスにオゾンノートを飛沫のように合わせたわけですが、マリン系、オゾン系のフランキンセンスというのは今まであまりなかったような気がします。カルダモンや微かなミルラは感じられるのですが、軸はマリン系の香りとフランキンセンスで成り立っていて、予想以上に爽やかです。古代アステカの祭事のイメージではなく、あくまでも海岸沿いなんでしょうね。香りは時間と共にゆっくりと肌に馴染んで消えていきますが、最後まで甘さは出ず、明るいトーンのままでした。マリンノートが苦手な方は難しいと思いますが、少し個性的なスポーティーフレグランスとして良さそうです。(02/02/2016)


■Palissandre d'Or (2015年)

Alberto Morillasによる調香で、テーマはローズウッド。でも、ローズウッドの香りなのではなく、3種のシダーウッドを軸に組み立てたようです。それは、ヴァージニアシダーウッド、ラプサンスーチョンティーのようなスモーキーなチャイニーズシダーウッド、そしてレザーのようなアラスカンシダーウッド。サンダルウッドも珍しいスリランカのものを使用しているそうで、Dalbergia sissooと呼ばれるインディアンローズウッドを再現したもの。

 

 

トップ:アンブレットシード
ミドル:ピンクペッパー、コリアンダー、ナツメグ、シナモン
ベース:サンダルウッド、コパイババルサム、シダーウッド、パチョリ、アンブロキサン

香りはすっきりとしたリナロール系のスパイシーな香りで始まります。それほどアンブレットシードを感じませんので、精油ではなくムスクなのかもしれません。スパイスたちが一通り香ると、その奥から繊細なウッディノートが登場して肌の上に残るのですが、精油らしいと言えば精油らしい、でも精油の中に含まれている雑味が全くない香りで、合成で組み立てたのか、そもそもそういった成分を除去した精油を使用しているのか、香りからは判断が出来ません。パワフルでどっしりと主張するようなウッディノートではなく、少しスモーキーで土っぽいニュアンスを感じる、でも優しげなウッディノートとしてまとめられています。このくらいであればユニセックスとして使えそうですよ。Comme des Garconsのウッディノートの強い香りたちを穏やかにしたようなニュアンスです。(08/06/2015)


Aedes de Venustas (2008年) *L'Artisan Parfumeur

2012年、2013年と独自商品を発売しているアメリカはNYの有名な高級フレグランスのセレクトショップAedesが、初めてショップの名を冠した香水を発売したのが2008年でした。その際に香りを手がけたのはBertrand Duchaufourで、製造はL'Artisan Parfumeurに依頼。

トップ:オレンジ、ピンクペッパー
ミドル:フランキンセンス、ブラックペッパー、アイリス、ローズ、ムスク、ストローフラワー
ベース:オポポナックス、レザー、ベンゾイン、コーヒー、パチョリ、ウッディノート

L'Artisan Parfumeurのファンは多けれど、この香りがあまり話題にならないのはその香りにありそうです。NYに行かないと買えないという希少性を拒否してしまうほど女性にはつらそうなアニマルノートがスパークします。これは個性的ですよ。おそらくCostausolという香料だと思うのですが、トップからムスクがアニマリックにオイリーに香り、シトラスノートもスパイスもフランキンセンスも、全てを隠してしまいます。再現列にとても個性的な人たちがいて、後ろに並んでいる人たちに気づいていない、そんな感じで意識を持っていかれます。そのアニマルノートが15分ほどで落ち着くとようやくフランキンセンスが感じられるようになるのですが、今度はフランキンセンスだけではなくてオポポナックスも分かるようになります。オポポナックスはGuerlain調のパウダーな香りではなく、ミルラに似た精油そのものの香り。そこに少し苦い香りや焦げたスモーキーさがレザーとして加わり、とてもカッコいいスモーキーウッディノートとなって消えていきます。全体のイメージはComme des Garcons風で、トップのアニマルノートさえクリア出来ればユニセックスというところ。(07/06/2013)

 

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