Asim Al Qassimが2014年に創設したドバイのパフューマリー。大学では工学を学び、建徳やエンジニアとして働いた後、全くの方向転換でパフューマリーの創設へ。自身のブランドを持つスペインのパフューマーRosendo Mateuの元で調香を学んだ、アラブ首長国としては初めて正式に認定されたパフューマーとなったのだそう。

彼は当初Asim Al Qassimという自身の名前を冠したブランドとして6種(50ml)の香りをリリースしてデビューしたのですが、後にブランド名をAnfasと改め、2017年に二つ目となるコレクション(75mlのEdP)を全く別のボトルでリリースしました。その際、最初のラインにあったSalamは次のラインへと移ったのですが、最初の6種が発売された後、85mlの大きなサイズでEl Eidという香りが発売となり、結果とした最初のラインも6種に。

まだ中東以外に進出していないブランドで、他のブランドとの違いは展開がゆっくりであることと、もう一点ウードに固執してしいないことがあげられます。スペインで調香を学び、フランス風の調香を大切にしたのでしょう。展示会で直接彼が香りを説明してくれたのですが、アラブの一般家庭にお邪魔したことがあるかと聞かれました。もちろんそのような機会は一度もまだありません。彼の作り出した香りは、彼らの生活が垣間見れるような香りとなっています。中東らしくはないのかもしれませんが、そこを脱却して他社との違いを打ち出したわけですから、これから期待が持てる若きパフューマーのスタートです。(11/07/2017)