■The Wedding: Red (2018年)

シバの女王へのオマージュとして作られた最初の香りは、赤いフレンチレースとなりました。ホワイトダイヤモンドのクリスタルと赤いスワロフスキーがキャップを彩っています。ボトルネックにあるのはネックレスで、もちろん取り外して着用することが出来ます。香りはClassicと同じですので、レヴューはこちらから。(30/05/2018)


■The Wedding: Black (2018年)

ブラックはメンズの香りに。Black Velvetに包まれたボトルで、キャップには大量のスワロフスキーが。そのネックレスの一番下にあるのはイスラムで身を守る護符として使用されている手形のお守りハムサ(Hamsa)です。

ウード、アンバー、サンダルウッド、フランキンセンス

どっしりと力強いアンバーウードかと思いきや、意外にもアロマティックに始まりました。ジュニパーやセージにも感じられるアロマティックさで、懐かしいファッションフレグランスのテイストにも通じた香りです。そこから、ゆっくりとアンバーウッディへと変化していくのですが、フルーツがあったらMori HanaeのHM Menにも似ていたのかも。そう言えばMori Hanaeもウエディングドレスを手がけていますもんね。HMよりクールでドライで、フゼアではないクラシカルなメンズ香です。(30/05/2018)


■The Wedding: White (2018年)

白と言えばウエディングですが、白のドレスは3日目なのだそう。フレンチレースにキラキラ光るブロケードやパールをあしらい、ボトルキャップにはゴールドとレッドの王冠を、そして天然の麻がキャップに巻かれています。麻は昔、ウエディングリングと交換するために使用されていたのだそう。指輪をはめるまでは指に麻を巻いていたんですね。

シトラス、ユーカリ、ブルガリアンローズ、アラビアンローズ、トルコローズ、ラベンダー、オークモス、ウード

これは間違いなくローズでしょう・・・とプッシュしてびっくり、シュワシュワとしたシトラールが爆発して始まるのです。それはレモングラス風でもあり、ヴァーベナ風でもあり、またレモンユーカリ風でもあります。それは、ゼラニウムっぽいローズが奥にあるからなのだと思うのですが、ローズがあまりローズらしく香らないのです。ひょっとしたらナチュラルなのかなぁ・・・と思うほど華やかさがなく、オークモスを少し感じるアロマティックとなって消えていきます。とにかくトップのシトラールが勢いよく弾けるところが印象的で、それ以外が全て余韻に思えてしまうほど。とてもユニークなウエディングの香りだと思います。ホワイトフローラルではないわけだし。(30/05/2018)