*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

■Excentrique Moi (2016年)

私のようにエキセントリック・・・な、驚くほどユニークな香りを作りたかった、と。

トップ:ペッパー、クローヴ、レッドフルーツ
ミドル:ガイヤックウッド、ハイビスカス、ブラックティー
ベース:パチョリ、ホワイトムスク、シダーウッド、アルテミジア

ハイビスカスやレッドフルーツと言ったフェミニンというよりガーリーなエッセンスがありますが、香りの印象としてはスパイシーウッディで始まります。一瞬、アンバーウッディノートを大量に使用した香りに思えたのですが、じっくりと香っているとパチョリやクローヴ、ブラックティーが効いており、パチョリ系のドライなウッディノートが軸となっていることがわかります。合成香料のアンバーウッディノートにもありそうなドライなアーシーウッディノートが軸にあり、それがパチョリのようなニュアンスを含んで香ります。新しい香料であるClearwoodを使用しているのだと思いますが、他にもいろいろありそうですね。ドライでアーシーなウッディノートがお好きな方には良いのではないでしょうか。(15/03/2017)


■Sea Foam (2016年)

ありきたりなテーマですが、テーマは海の香り。ヨウ素っぽい香り、マリンノート、流木などを合わせたもの。

トップ:ベルガモット、マリンノート、ローレル
ミドル:ガイヤックウッド、シーウィードアブソリュート、フィグリーフ
ベース:ベチバー、アンブロキサン、ドリフトウッド、シーソルト、サンダルウッド、フランキンセンス

あぁ、マリンノートね・・・。と少し残念な気持ちで香るとびっくり、香りはただのマリンでは収まらず、マリンやアクアというよりミネラルな香りへと変化し、硬質でドライなウッディノートと共に広がっていくのです。時間と共にどんどんとウッディノートが豊かになり、軽やかなウッディノートが薄っすらと肌に残ります。確かに海のイメージを感じさせつつ、今までのマリン主体の調香ではない新たな形で、アイロンの蒸気のようなスチームムスクが肌に残ります。(15/03/2017)


■Sensual Oud (2016年)

メンズっぽくない、フェミニンなウードとしたようです。

トップ:クローヴ、ゼラニウム、デーツ
ミドル:サフラン、ローズ、スエード
ベース:パチョリ、ウード、ジャスミン、シプリオール、クローヴ

肌に乗せた瞬間、ハニー系のフルーツが弾け、そこからローズウードへと変化しました。結構甘さが強いのが特徴で、デーツを意識した香りがトップに、サフランローズがミドルに、ベースはハニーウードを置いたような印象。ウードがワイルドでアニマリックなものではなく、アンバーウッディの延長にある香りのため、メンズっぽいものにはなっておらず、でもローズも強くないためフェミニンというほどでもありません。ユニセックスなハニーローズウードといったところでしょう。(14/03/2017)


■Signature Wild (2016年)

忘れられないようなダークでワイルドな香りを作りたかったのだそう。

トップ:シナモン、ダヴァナ、カルダモン
ミドル:オレンジブロッサム、ドライフルーツ、ラディアントウッド
ベース:ラブダナム、レザー、サンダルウッド、ペルーバルサム、ベチバー

ダークと言えばダークだし、ワイルドと言えばワイルドなのかもしれませんが、香りは少しグルマン系のスイートオリエンタルです。ただ美味しいグルマンではなく、スパイスとドライフルーツがバルサムノートに重なっており、とてもユニークなハーモニーを奏でています。ラブダナムやレザーが強いわけではなく、バニラとバルサムの方が前に出ていますので、トータルとしてはユニセックスで使えるテイストに。スパイスもドライフルーツもトップだけで余韻を残して消えてしまいますので、後半はとても穏やかなオリエンタルとなります。(14/03/2017)


■Gin & Tonic Cologne (2016年)

イギリスと言えばジントニック。ジュースのようにカクテルのようにまとめられたシトラスグリーンな香り。

トップ:ジュニパーベリー、グレープフルーツ、レモンゼスト、キューカンバ
ミドル:ジントニックアコード
ベース:アンバーグリス、シダーウッド、ベチバー、ホワイトムスク、カルダモン、ジュニパーベリー、フランキンセンス

全くクセのない、誰からも好かれそうなフレッシュアロマティックな香り。どうしてもテーマが似ている分、Penhaligon'sのJuniper Slingを思い出してしまうのですが、こちらの方がシトラスが明るくクセのない印象で、ジュニパーやスパイスが明るく弾けた後、ゆっくりとアロマティックな余韻を残したウッディムスクへと変化していきます。わかりやすい分使いやすい、そんな初心者に優しい香り。(13/03/2017)

 

<Art de Parfum Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜