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Villa Primerose / ヴィラ・プリムローズ


<香 調> フローラルレザリームスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
カルダモン、ペア、ピンクペッパー
ミドル
センティフォリアローズインフュージョン、アンブレット、アイリス
ラスト
レザー、アンバーウッディ、ムスク



2024年4月発売。拠点をドバイからグラースに移したAtelier des Orsは、1886年に建てられたVilla Primeroseを選びました。そこに足を踏み入れた途端、オーナーであるJean-Philippe Clermontはこのアイデアを思いつき、2つの香りが生まれました。その1つがVillaの名前を冠したヴィラ・プリムローズ。

 

 

グラースはもともと革製品で栄えた町だったことから、レザーがテーマとなりました。それも、皮手袋。ピンクの皮手袋に手を入れた瞬間の滑らかな手触りを、フランスのsavoir-faire (職人技、ノウハウ)を重ね、グラースの象徴とも言えるセンティフォリアローズを配した香りに。

 

 

 

トップにはセンティフォリアローズをスパークさせるピンクペッパーが微かなジュニパーと共に広がります。それはまるでカクテルのよう。でも、トップからフルーティーフローラルではない、ピンクのイメージではないシックなスパイシーローズがレザーと共に広がります。カルダモンは強くはない程度の微かなアクセント。香りはそこからアイリスとアンブレットアブソリュートへの切り替わり、パウダリーなローズへと変化していきます。かなりしっかり目のパウダリーノートだなぁ・・・と思っていると、香りはアンバーウッディムスクへと切り替わっていくのです。

ローズはローズそのものではなく、ローズ調のニュアンスを残してレザーを彩り、可愛らしさよりもシックでエレガントな雰囲気を重視したような香りとなっています。ローズのフレグランスというほどローズはメインではありませんが、全体の軸にあるのは確かにローズで、薄いヴェールとなって肌に溶けていきます。アンバーウッディノートはアンバーグリスに近いZ11という香料で、ローズがラストまで残って感じられるのは、ムスクが少しベリー調の香りを含んでいることも要因だと思います。グイグイといつまでも残るベースではなく、とてもあっさりとしていますので、気兼ねなく使えるエレガントなレザーローズという印象。もしローズではなくミモザがセンターにあったとしたら、どことなくHermesに感じられたかもしれません。でもHermesはもっとシンプルな香りが多いので、こちらの方が移ろう香りを楽しめます。

(16/04/2024)

 

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