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Sampleレヴュー

■Ruby (2018年)

ピンクチョコレートをテーマとした香り。ちょうど今のトレンドですよね。スイスのチョコレート会社から発売され、衝撃を与えたそのピンクチョコレートの正式な名前はRubyです。ビター、ミルク、ホワイトに次ぐ4つ目のチョコレートとして話題に。

 

 

ダークチョコレート、ローズ、ピンクペッパー、レッドベリー、プラリネ、バニラ、ムスク

確かに、カカオ豆の周りにあるいわゆる果肉の部分は酸味があり、産地ではジュースにして飲まれています。僕もマガダスカルで飲んだのですが、ライチとアップルを足したようなフルーティーな酸味があったことを覚えています。その部分をチョコに合わせ、ナチュラルなピンクとなったものがルビーです。香りは、ムエットで試した際は、実に忠実に再現されたフレーバーのような香りだったのですが、肌に乗せるとビターチョコレートになってしまいました。これではルビーではない。カカオの香ばしいアブソリュート感があり、マイルドなグルマンであることは確かなのですが、もう少しフルーティーさがあった方がリアルだったかな、と言ったところ。パフュームオイルとは言え、美味しいグルマンな部分の持続も長くはなく、10分ほどで香ばしさのないハニーチョコレートムスクとなります。(15/08/2018)


■Jasmin (1978年)

真夏の夜の思い出として幼少の頃の記憶を香りにしたもののようです。満月の夜に漂うジャスミンの香り。

トップ:ジャスミン
ミドル:クローヴ、シクラメン
ベース:イランイラン

10mlで175ドルなのはどうなのかと思ったら、わわわ、びっくり。これはもの凄く香りの良いオイルです。精油のジャスミン香が美しくて、特に日本人には馴染みの深いハゴロモジャスミン風の香りがしっとりと香ります。精油だけではワイルドになってしまうので、そこを少し軽やかに調整したんでしょうね。オイルだし高いし、・・・とは思うのですが、香りば秀逸だと思います。とてもリアルなまでのハゴロモジャスミンの香り。洗練された香りとは言いがたい少しワイルドさの残る精油らしい香りですが、僕はこれをピュアと呼びたいです。(11/09/2009)


■Blu (1974年)

毒々しいとも思える着色料のブルー。カプリ島の青の洞窟をイメージしたかのような深いブルーからはなんとチュベローズが香るのです。

トップ:チュベローズ
ミドル:オレンジ、サンダルウッド
ベース:イランイラン

このチュベローズもまさにチュベローズです。精油のチュベローズそのままなのですが、それ以外のサンダルウッドも効いています。華やかで美しいチュベローズですが、すっきり爽やかというわけにはいかず、少しくぐもったもったり感と植物らしい青さが混じる精油の香りを感じます。精油ならではのクセがサンダルウッドと混じっているからなのだと思いますが、まさかこの青からチュベローズが香るとは驚きでした。チュベローズらしさ以外には次第にオイルの香りが出てきてしまい、基材の香りが気になり始めるとチュベローズが薄く感じられてきます。チュベローズが少し薄れてサンダルウッドが主張し始めた頃が1番クリーミーです。。(11/09/2009)

 

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