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Caesars Man / シーザース メン


<香 調> フルーティーフゼアオリエンタル
<仕 様> メンズ
<容 量> 120ml
<濃 度> EDC

トップ
ローズマリー、ベルガモット、ヴァーベナ
ミドル
ゼラニウム、ラベンダー、ファーバルサム
ラスト
アンバー、オークモス、パチョリ、サンダルウッド



120mlの大ボトルですごい存在感があります。キャップから香ったのはメンズ独特のトニック系の香りだったのに、実際につけてみてビックリしました。トップがやたらとフルーティーに始まるのです。シプレというよりもフルーティーフゼアウッディという感じで、シトラス系よりもっと甘酸っぱい感じのフルーティーさで、ライムにラズベリーを少し足したほどに甘酸っぱい。次第にフルーティーさが抜けてメンズらしい香りが持続します。メンズでこれだけフルーティーさがあるものは少ないんですよ。(類似はソニアリキエルのリキエルオム・グレイとか系統は違いますがエスカーダのセンティメントのメンズとか、ハナエモリのHMとか)

これは意外にこころをくすぐった製品でした。ホテルの独自ブランドとは思えないくらいに、しっかりとした香りで、コロンとは思えないほど持続します。

(26/05/2006)

 

ZoologistDodo Jackfruit Editionがリリースされ、レヴューを書いた際に思い起こされた香りがこれでした。 そのため、何度か肌に乗せて比較して過ごしたのでした。

記憶の中の香りは少しトロピカルにも感じるジューシーなライムに少しパイナップルが重なった印象だったのですが、久しぶりに試した香りはトップのフルーティーな部分が欠け落ちており、そこまで印象的なフルーツではありませんでした。おそらく抜けてしまったのでしょう。

それでも軽やかさとフゼアの雰囲気は同じカテゴリで、香りの方向性は同じです。その後に続くラストノートは全く違い、こちらの香りはファーバルサムが強く感じられるオリエンタルなベースに落ち着くのに対し、Dodo Jackfruit Editionはラクトニックなアーシーウッディへと変化して落ち着くのです。それはジャックフルーツにココナッツ調の芳香成分が含まれていることと、ベースのサンダルウッドにココナッツがあることが要因ですが、こちらの香りにはそのラクトニックなココナッツの部分がほとんど感じられないのです。ただEdCですがExtrait de ParfumのDodo Jackfruit Editionと持続は同じで、高濃度だけど軽やかという基本的な調香のバランスがこの当時とは違うことを物語っています。

別の香りをレヴューしながら久しぶりにじっくりと向き合うことになった Caesars Manでしたが、決して悪くはない。案外こうした香りも市民権を経て、一周してリバイバルヒットするのかもしれません。また、この香りを久しぶりに手にしてみて、スプレー部分が取れるリフィルタイプだったことに気づきました。

(28/08/2023)

 

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