1967年に創設された南イタリアはカラブリアのパフューマリー。と言っても、お土産品として各地で販売されているとってもカジュアルプライスな製品を作っている会社です。

カラブリアはベルガモットを始め、昔はジャスミンやネロリの栽培もしていました。更には今でも小さな規模ですが、エニシダの香料を採取している農家さんもあります。そうした香りをSan Giorgio Morgetoという小さな街で作っています。香りのクオリティとしてはお土産品程度なのですが、旅の途中で見かけた、その土地のものを買って使うというのは旅を盛り上げてくれるエッセンスとなります。他の国のファッションフレグランスを買うよりずっと楽しいですから。

タイトルやテーマとしてはオリーブの花というFior d'UlivoやエニシダのGinestraが気になったのですが、香りがあまり好みではなかったため、カラブリアらしい2つの香りを手にしたのでした。イタリアを旅することはあっても、なかなか立ち寄る先にはなりにくいカラブリアですが、ゆっくり過ごすには良い街ですよ。価格も15mlが5ユーロで、50mlでも12ユーロですから、気兼ねなく楽しめます。