*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

■Le Septieme Parfum (2017年)

最後の7つ目のチャクラもLuca Maffeiが調香を担当。これでラインは一区切りとなり、今後の展開はまだ考えていないそう。

トップ:ベルガモット、マンダリン、ジュニパー
ミドル:ジャスミン、フランキンセンス、ウード、スモーク
ベース:パチョリ、アンバー、ムスク、ベチバー、シダーウッド、サンダルウッド、カシミアウッド

展示会ではLe Sixieme Parfumのインパクトが強すぎて陰に隠れてしまった7つ目の香りですが、香りはアロマティックなウードを軸とした香りで、ウードの新しい形を提案した、というものに。ローズでもなく、アンバーでもなく、アニマリックでもないウード。それはトップからジュニパーとフランキンセンスのグリーンでアロマティックな部分だけがウードに重なり、今までにないウッディノートとなって香ります。ただ、ウード自体がどっしりと重いものではありませんので、オリエンタルなアロマティックウードというニュアンスです。(02/05/2017)


■Le Sixieme Parfum (2017年)

6つ目の香りはサードアイチャクラがテーマで、調香はLuca Maffeiが担当。

 

 

トップ:ベルガモット、レモン、ピンクペッパー
ミドル:オスマンサスアブソリュート、アイリスコンクリート、ジャスミンアブサリュート
ベース:パチョリ、ラブダナム、スエード、シダーウッド、アンブロキサン、ムスク

豪華な豪華なミドルノートに、これはフロリエンタルだろうと心を躍らせて試したのですが、香りは予想外なほど大量のアイリスで始まりました。とにかくアイリスが美しい。展示会でのムエットではなかなかアイリスから変化せず、これはアイリスを楽しむための香りだと太鼓判を押したほどだったのですが、ウッディ過ぎないアイリスがクラシカルではないモダンなセミフロリエンタルへと変化していきます。調香を見るとゲラン調のオポポナックスベース風に変化していくようにも思えるのですが、そういったラストではなくもっとアイリスの余韻を美しく楽しめる香りとなっており、最後はアイリスムスクが肌を包み込ます。残り香となってはじめてオスマンサスアブソリュートの欠片を感じることが出来たのですが、感じ取るのは宝探しゲームのようでわくわくします。(02/05/2017)


■Le Cinquieme Parfum (2016年)

5つ目の香りは4つ目に引き続きVann Vesnierによる調香に。エネルギーの源と言われる気のツボである5番目のチャクラは、首の付け根にあることから喉のチャクラと言われるそう。

 

 

ベルガモット、ミント、バジル、セージ、アンバー、フランキンセンス、ムスク

香りは上記のビジュアルとは相反して、調香通りにミントとシトラスがバジルと共に香る、なんともアロマティックで優しい香りで始まります。ミントがあるのは喉や鼻をすっきりとさせる意味合いもあるのかもしれませんが、初夏にぴったりなハーブたっぷりの香りで、ムスクがなければ精油だけで組めるのではないかと思えるほどシンプルで精油感の強い香りです。でも、ワイルドにはならず優しく消えていくのはムスクがあってこその効果。濃度はEdPですが、さっぱりと気分転換したい時に使いたい香りです。(01/05/2017)


■Le Quatrieme Parfum (2016年)

第四というタイトルの4つ目の香りなのに、テーマは第一チャクラで大地に根付く香り。この香りは調香をVann Vesnierにバトンタッチ。

 

 

ラム、タバコ、ミルラ、レジン、パチョリ、ペルーバルサム、ハニー、バニラ、プラム

とてもユニークで楽しい香りです。ダークなオリエンタルなのですが、ラブダナムやアンバーノート、アンバーウッディやアンバーグリス、ましてやウードを一切使っていないオリエンタルです。タバコがミルラとラムと交じり合い、少しフルーティーでありながら渋く重く歪んでいくのです。タバコのアブソリュートがドライなレジンノートと相性良く重なっており、他にはない個性を生み出しています。彼はもっと洗練されたクラシカルなものや明るく綺麗なものが得意だと思っていたのですが、こんな香りも手がけるんですね。タバコの香りが好きな方には是非お試しいただきたいです。通常はレザーと一緒に使われてメンズの香りとなるのですが、こちらはレザーを使わずユニセックスにしています。(04/05/2016)


■Le Troisieme Parfum (2015年)

第三のチャクラを意味するタイトルの香りが3つ目の香りとして発売に。身体のエネルギーを目覚めさせる香りだそうですが、第四のチャクラカラーがグリーンなのにこれがグリーンなんですよね・・・。調香は今回もPatricia Chouxが担当。

 

 

トップ:ネロリ、シトラスノート、ジュニパーベリー
ミドル:ジャスミン、カルダモン
ベース:ベチバー、ムスク

精油率が高いです、と言わんばかりのフレッシュで良質なシトラスがトップで弾けます。誰もが考える目覚めの香りはシトラスですよね。シトラスが明るく弾けた後、アロマティックなシトラスフローラルがアロマティックな広がります。シトラスノートやネロリの品質の良さは全くなのですが、いかんせん少し香りが単調で、シトラスムスクが持続しているだけに思えてしまいます。もう少し香水として楽しめる形だったら嬉しいのに・・・。(04/05/2016)


■Le Deuxieme Parfum (2015年)

2作目は第4のチャクラ、ハートチャクラというタイトルに。調香は引き続きPatricia Chouxが担当です。

 

 

ペルーバルサム、カラブリアンベルガモット、チュニジアンオレンジブロッサムアブソリュート、マダガスカルイランイラン

広い心で受け入れてバランスを取る、というチャクラですが、香りはかなり甘さの強いバニラとイランイランのコンビネーションで、少しシトラスバニラの雰囲気が感じられるかな、というもの。チュニジアでオレンジブロッサムアブソリュートの溶剤抽出を見てきたばかりですが、あのパワーはどこにも感じられなく、ベルガモットも爽やかさを感じられるほどではありません。ペルーバルサムの少し渋いワイルドな部分もなく、全てがバニラに置き換わってしまったかのようです。ミドル以降はイランイランが薄れてオレンジブロッサムへと切り替わっていくのですが、アブソリュートにしては綺麗すぎるんですよ。オレンジブロッサムアブソリュートを本当に使用しているのだとしたら、その良さを感じられないということが残念です。でも、心を穏やかにしてバランスを取るならばシトラスバニラのような甘い香りが良いですよね。(03/05/2016)


■Le Premier Parfum (2014年)

展示会のために作られた最初の香りで調香はPatricia Chouxが担当。結構ショッキングが下記の画像が話題となりました。調香自体はミニマリズムということでわずか7種しか使用していないそう。

 

 

サンダルウッド、パチョリ、イランイラン、ラブダナム

明かされているのは上記4種の香料ですが、まさにそれらがキーノートです。肌に乗せた瞬間からイランイランがパチョリを伴って広がります。かなりの量の、それも質の良いイランイランを使用していて、最初はパチョリとラブダナムのオリエンタルさが際立つのですが、数回試していると、これはイランイランの香水だと言えるかも・・・と思うほどイランイランの豊かさに驚かされます。イランイランにたっぷりのパチョリを合わせる・・・これは斬新!! 余計なものなどないし、精油感満載というか、精油しか感じられないほどのパワーを感じます。全く同じものはバランスが難しいと思いますが、似たようなものであれば手作り出来てしなうのも事実。ラブダナムも綺麗に精製されたタイプを使用していますので、手作りするともっとダークになると思います。とても画像のイメージに合っている香りですよ。(03/05/2016)

 

<Coolife Top に戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜