2017年、ボトルがワイシャツの袖に包まれているというユニークなスタイルでデビューしたフランスはパリのパフューマリー。ブランド名が英語のEternalではなくフランス語の綴りになっているため、エターナルではなくエテルネルにしてあります。

アフリカ生まれのSamuel Akataによるブランドで、彼は若いころフランスに移り住んだそう。Kenzo、Issey Miyake、Agnes Bなどファッションデザイナーのもとで働き、デザイナーの道へ進むかと思いきや、Au Bonheur des Hommesというメンズのスキンケアラインを発売して知名度を上げます。デザイナーではなく販売員だったのでしょう。

子供の頃のアフリカの記憶は、隣のベーカリーで焼かれるパンの匂い、中庭のオレンジ、コーヒーを栽培する田舎の小さな村、父の農園で収穫されたカカオの実、そしていつだって裸足で歩いたアフリカの大地・・・。でも、2017年それではなく男性をいかに魅力的にするかという服を選ぶように香りを選ぶ、ワードロープのイメージで5つの香りを発売に。アフリカの思い出を香りにした方が楽しかっただろうに。

何よりも斬新だったのは、ワイシャツの袖をボトルにあしらったことです。これが何を意味しているかというと、シャツの色を変えればいくらでもラインが広げられるのです。レースの袖にしたり、花柄プリントにしたらレディースだって簡単に作れてしまう。しかも、限定袖だって作れるし、取り換えアタッチメントの袖を発売することだって可能になるのです。現在、ブラックとホワイトの袖がありますが、香りは同じ。ブラックボトルを白い袖にした方がアフリカ人らしいテイストでしょうから、そちらが発売されています。100mlのEdPが175ユーロです。(18/06/2018)