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Sampleレヴュー

 

■Rubia Sucree (2017年)

パーティーを楽しむひと時。そこには、甘い魅惑的な香りが広がっていた。それはもちろん人を魅了してやまないドルチェたちの香り。

トップ:レモンゼスト、フィグリーフ、ジンジャー、タンジェリン
ミドル:アーモンド、ジャスミン、プレシャスウッド
ベース: トンカビーン、バニラ、サンダルウッド

グルマンと言えば、どこまで美味しい香りなのかが評価のポイントとなるわけですが、こちらは真のグルマンファンにはまだまだグルマンさが足りないと言われてしまうグルマンです。もちろんそれは、イメージされていたのが夕陽のオレンジ色だったり、アンダルシアのフラメンコだったりするから。アーモンドバニラの上にたっぷりのジューシーなシトラスを乗せ、甘くて美味しいけれど、どこかきちんと香水らしいテイストになっているグルマンで、シトラスジンジャークッキーといったところでしょうか。フィグリーフやジャスミンなどはあまり主張せず、アーモンドバニラのアクセントに留まっています。ジンジャーはトップで勢い良く弾けますので、何度か使用しているとジンジャーがとても良いスターターとなっていることに気づくと思います。(05/06/2017)


■Voile Confit (2017年)

Rubia Sucreeと共に発売された2つのグルマン。コンフィのヴェールということで、香りが身体を包み込むような香りに。

トップ:ベルガモット、レモン、ブラッドオレンジ、ヴァイオレットリーフ、ジンジャー
ミドル:アーモンドブロッサム、ヘリオトロープ、レッドフルーツ
ベース:パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、ベリー、ファーバルサム、カラメル、ムスク

グルマンか・・・と言えば、こちらはグルマンとは言えないようなシトラスフロリエンタルで、トップで爽快なほどのシトラスが弾け、その明るさが持続しながらふんわりとしたスイートフローラルに溶け込んでいきます。レッドフルーツというほどフルーティーではなく、ベースにあるような渋めのエッセンスもあまり香らず、バランスとしてはトップとミドルにあり、どっしりとしたグルマンではありません。ヴェールにように包むというテーマですから、こうしたふんわりとした軽やかさを保持したものにしたのかもしれませんね。あまりグルマンを意識せず使える可愛らしい香りです。(05/06/2017)

 

 

■Envoutant (2015年)

サフラン、オスマンサス、ウードを用いて表現したオリエンタルな香り。タイトルは悩ましいという意味のフランス語です。

トップ:サフラン、ダヴァナ、コリアンダー
ミドル:オスマンサス、オレンジブロッサム、ローズ、サンバックジャスミン
ベース:ウード、パチョリ、ベチバー、アンバー、バニラ、ムスク

オフィシャルのイメージにはオスマンサスが描かれているため、オスマンサスの部分を期待したのですが、香りの軸はウードにありました。パチョリとオレンジブロッサムのあるウードで、ワイルドな香りではなく、少し軽やかにも感じられるほどシンプルなアンバーウードとしてまとめられており、ラストノートは少しパウダリーなアンバーが肌に残ります。(16/01/2017)


■Fleurdenya (2015年)

目指したのは豪華な豪華なフローラルブーケ。

トップ:ベルガモット、ローズウッド、ナルシス
ミドル:ガーデニア、サンバックジャスミン、チュベローズ、イランイラン
ベース:ティアラフラワー、オレンジブロッサム、ベンゾイン、ムスク

フルールガーデニアを短くしたタイトルなのでしょう。香りは生花らしいガーデニアではなく、香水として表現されるココナッツジャスミン調のガーデニアで、とてもあっさりとしていてココナッツが後を引かずに薄れていきます。花を彩るブーケの部分は、ガーデニアに含まれている成分たちで、全てをまとめてガーデニアにしました、という香りです。生花調ではありませんが、典型的というか教科書的なガーデニアで、ガーデニアと言えばこれでしょう、という王道の香りです。(16/01/2017)


■Page 29 (2015年)

日記の1ページのように、本の1ページのように、時を映し出す香り。

トップ:ベルガモット、タンジェリン、アイリス、ローズウッド
ミドル:レザー、フローラルブーケ、エレミ、ベチバー
ベース:バニラ、ムスク、トンカビーン、ラブダナム

少し変化球を持ってきました。レザーやアイリス、ラブダナムといったフロリエンタルな香りにオゾンフローラルを合わせているのです。甘いのか辛いのかわからない複雑な相反する部分を、「甘じょっぱい」と表現したら美味しそうですが、なんとなく違和感を感じたまま終わってしまうのです。印象を残すという点ではぴったりだと思いますが、好き嫌いは分かれそうですね。(16/01/2017)


■Francine (2014年)

フランシーヌという女性の名前がタイトルに。地中海の田舎を旅する香り。

トップ:レモン、ベルガモット、シトラスノート
ミドル:ガルバナム、バジル、マスティック、ジャスミン
ベース:ウッディノート、ムスク、アンバー

ガルバナムの爽快なグリーン香がトップでパッと鮮やかに散り、豊かなシトラスノートと共にバジルが香るとてもアロマティックなミドルへ。バジルが結構利いており、薄っすらとアニス調の甘さを伴いながら、優しい牧歌的な香りとなって薄れていきます。ムスクはありますが、アンバーやウッディノートは強くはなく、春夏にさっぱりと使えそうな、ユニセックスなアロマティックノートで、液体も薄いグリーンカラーに。(13/01/2017)


■White Plumage (2013年)

白い羽というタイトルで、ふんわりと包み込むような穏やかさを表現したようです。

トップ:フランキンセンス、ジュニパー、サイプレス、オレンジ
ミドル:リリー、ネロリ、コーヒー、サンダルウッド、ウード、シダーウッド
ベース:ホワイトムスク、ベンゾイン、ミルククリーム

何だかわからないけれど、どっしりとした香ばしい甘さがウッディノートにのって香ると思ったら、コーヒーでした。コーヒーの香りが全てを包み込んでいて、トップでは微かにアロマティックな精油分のニュアンスが感じられます。でも、それらは一瞬で消え、すぐにコーヒーウッディへと落ち着くのです。全く白さを感じないダークブラウンなオリエンタルで、フランキンセンスはわからないものの、ウッディノートは豊かに香ります。コーヒーのバランスもとても良く、品の良いオリエンタルウッディですよ。(13/01/2017)


■Lullaby (2013年)

少し子どもっぽく、少し少女っぽく・・・そんな女性像を、グルマンノートを使用して表現したもの。

トップ:ベルガモット、タンジェリン、ピーチ、レッドアップル、ココナッツ、バナナ
ミドル:ハイビスカス、ティアラフラワー、アイリス、オスマンサス、リリー
ベース:アンバー、オークモス、ダヴァナ、バニラ、クリーミーノート

一言でまとめると、やはり可愛らしいでしょう。バナナやアップルがピーチと共にジューシーに弾けるというフルーティーフローラルですから。香りは最後まで可愛らしいまま、プルメリア調のトロピカルフルーティーフローラルとなって落ち着くのですが、南国の花々やフルーツは何故かココナッツの香りが強いものが多いのですが、こちらもキャンディーのようなフルーティーさが後を引きます。幅広いラインの中には必要な部類だと思いますが、このブランドでなくとも・・・という比較的ありがちなテイストであるのは否めませんね。(12/01/2017)


■Ambrosine (2013年)

彼女にとっては大切な一番最初の香り。アンブロシアと言えば不老不死の神のお酒ですが、こちらは女性の名前となっています。香りももちろんフェミニンなフロリエンタルに。

トップ:オレンジゼスト、ブルガリアンローズ、ホワイトフローラル
ミドル:ヴァイオレット、ピオニー、ダマスクローズ、シナモン、ジャスミン、ゼラニウム、クローヴ
ベース:サンダルウッド、アンバー、ツリーモス、パチョリ、シダーウッド、ガイヤックウッド

自分自身を包み込むような香りにしたかったのでしょう。香りは少しパチョリの効いたパウダリーなスイートオリエンタルという印象で、いろいろな香料があれど、全体としてオリエンタルなタルカムパウダー風としてまとめられているのです。ジャスミンとローズが時折顔を出しましたが、時間と共にそれらもなくなり、ヘリオトロープ調のパウダリーなオリエンタルノートが肌に残ります。柔らかく、でも甘さは強くはなく、とても女性らしくて優しい香りとなって残るのですが、ラストノートはどこかカサブランカにも通じる香りに。(12/01/2017

 

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