2004年発売の最初の4つの香りの中の1つで、画像のようなリフィルタイプは後から発売されました。もともとのリフィルに石はないのですが、フィレンツェ店で買い物をした際にリフィルしかなかったので「リフィルではなくこの石のあるボトルが欲しいんだよ」と言ったら、ボックスを閉じたりアクセサリーになったりというチャーム(というかチョーカーのようなもの)を5種くれました。それをボトルネックに巻きつけて撮影しています。(ですからこれは完全なオリジナル版です)

香りはぺティグレンとネロリを足したようなフレッシュシトラスにHedioneやHelionalのようなすっきりとしたシトラスライトフローラルが香るのですが、シトラスが薄れるとホワイトフローラルに少しパウダリーなムスクが緩やかに加わり始めます。バニラの甘さは全く強くはなくて、全体的にとても軽やかな香りです。翡翠というタイトル通りに薄いブルーのクリアなイメージをマリンノートではなくてオゾン系のフローラルを軸としてシトラスでまとめたという香りです。取り当てて素晴らしい印象もない香りなのですが、主張が少ない香りですのど、ビギナーに優しい軽さだと言えます。純粋に香りだけを他社ブランドと比べていると埋もれてしまうくらいに平凡な香りなのですが、ボトルを並べると一際ラグジュアリーに輝くのがこのプリベシリーズです。残念ながらリフィルボトルですので魅力は半減ですが、「あまり香りを使いたくない日」に使えそうな控えめさは日本人に好まれるのではないでしょうか。ラストノートは白いワイシャツに合いそうな清潔感のあるランドリー系ムスクで終わります。以前は新宿伊勢丹でも4種発売していたのですが、いつの間にか消えてしまいました。

(18/10/2010)