*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

■Amelie Mae (2018年)

蜂が飛び回るローズガーデンをイメージしたような香り。

ラベンダー、イランイラン、ローズアブソリュート、クマリン

一応、オフィシャル的には全て天然香料だと、18種の成分の中の合成香料は全て精油の中に含まれているものとしていますが、精油中にはありながらも、追加して足していないとおかしい香りがメインとなっています。それはハニーノートとストロベリーノート。昔懐かしいサクマ製菓のいちごみるくを思い起こさせるグルマンな香りで始まります。ローズアブソリュートはどこへやら、イランイランはどこへやら、でもラベンダーだけはほんのりと存在感を現わし、いちごみるくの中に溶け込んでいきます。このストロベリーノートはエステル系の成分を軸に組まれており、エステルの部分が突出してツンとした酸味を感じさせています。(18/04/2019)


■Rentless (2017年)

「帰るべき家がないのではなく、借りていないだけだよ」という意味のタイトル。ホームレスではなくレントレスである、と。

パチョリ、ラブダナム、トンカビーンアブソリュート、グレープフルーツ

たっぷりのパチョリの中から飛び出したグレープフルーツがキリリと香り、次の瞬間にそれはオレンジマーマレードのような甘さへと変化していきます。精油なのに合成っぽいオレンジさで、ガムやキャンディーのようなオレンジさがパチョリに重なり、オリエンタルに広がっていくのです。パチョリの濃度は結構濃いと思うのですが、それほど強く香ることはなくラブダナムへと引き継がれていきます。シンプルな残り香になりますが、これをオリエンタルベースとして、シンプルな他の香りを重ねても良いかもしれません。(17/01/2018)


■Cardamom Coffee (2016年)

海外の友人が、この香りに感動し、小分けを送ってくれました。自国り安いからと来日して何本も買い込んだほどの気に入り用だったので、興味を抱いた香りです。

カルダモン、オリーヴリーフアブソリュート、ローズ、カカオアブソリュート、ウード

肌に乗せた瞬間から、これはコーヒーじゃなくてカカオだよね・・・と思ったのですが、オフィシャルサイトを見たら香料の中にコーヒーがなかったのです。どういうことなの? コーヒーアブソリュートは使用していないのでしょうか。香りはカルダモンチョコレートで、カカオアブソリュートがスパイシーに香っているというのが全体像です。ウードっぽい欠片も感じられますので、僅かながらも使用しているのでしょう。中東で飲まれている実際のカルダモンコーヒーは、とても軽めにローストされたコーヒー豆を使用し、そこにたっぷりのカルダモンを入れて作られます。この香りはグルマンなのですが、カルダモンコーヒー自体は紅茶みたいな軽さなんですよ。この香りはシングルノートのパチョリと重ねると楽しいかもしれません。(17/01/2018)


■The Smell od Freedom (2010年)

ブランドがスタートした際に追加された香り。何故かイギリス本国と国内代理店の成分表記が違います。本国には記載されていないビターオレンジが存在し、ファイヤーツリーやクローヴ、ブラックペッパー、ネロリまでがないのです。

レモングラス、レモンマートル、ネロリ、ジャスミンアブソリュート、ジンジャー、ファイアーツリー、クローヴ、ブラックペッパー、オーストラリアンサンダルウッド、ウード、アイリス

3つの香りをつなげて1つの香りとしたそうで、3人の物語にインスパイアされています。間違って処刑されたアボリジニの原住民からオーストラリアンサンダルウッド、レモンマートル、ファイアーツリーを、インド旅行で出会ったチベット修行僧からジンジャー、クローヴ、ブラックペッパーを、 グアンタナモ刑務所に不に収容され拷問を受けたいたSami Al -Hajjの開放運動を支援したことからウード、フランキンセンス、サンダルウッドを使うことを決定。これら3つのブレンドをまとめたのがこの香りで、全ての事項がFreedomに繋がっていきます。また、それぞれが別のオイルとして商品化されており、それぞれFire Tree、Old Delhi Station、Oudh Heatと名付けられています。Oudh Heatはウードらしいウード香がほとんど感じられずほぼサンダルウッドアイリスです。15mlが40ポンドもするオイルですがサンダルウッドがお好きな方には良いと思いますよ。ただし、持続はとても短いです。それを使用したThe Smell od Freedomの香りは香水には珍しいレモングラスがキリリと香るシャープなシトラスノートからジンジャーの香るフローラルへと続きます。スパイスが広がり始めるとシャープさがくすんで来るのですが、全体としてはスパイシーシトラスウッディという感じですね。ただ僕には肌に残るラストノートがアルミホイルを噛んだ時のようなキーンとした雰囲気に思えて苦手かも。(29/08/2012)


■Breath of God

B Never Too Busy To Be Beautifulから引き継がれた香りで、InhaleとExhaleという独立した2つの香りを組み合わせて完成した神の吐息。それはチベット旅行にインスパイアされて作られたもので、宗教儀式に使われるインセンスの煙が神の吐息に思えたのだとか。

1、Inhale

メロン、ネロリ、ローズ、イランイラン、ブラックペッパー、サンダルウッド、ベチバー、クマリン、イソオイゲノール

合成香料のメロンが印象的なフレッシュフローラルで始まり、あぁ、こういう生花あるよね・・・何だったけ? と思っているうちに少しずつウッディノートが出てきてフローラル感が薄れてしまいました。ただ、メロンは強力ですので残ります。合成香料の利点がいきていて、メロンが消える頃にはクマリンのパウダリーな甘さがウッディノートを支えます。

2、Exhale

ベチバー、サンダルウッド、シダーウッド、アンバー、ムスク、レモン、グレープフルーツ、ケード、クマリン

Breath of Godのベースノートとも言うべき香りで、ベチバーがサンダルウッドに包まれてまろやかに香るのが特徴です。合成香料としてクマリンを使っていますが、とても良いバランスで香ばしくてスモーキーなウッディノートに柔らかさを与えています。

そして、上記を足したBreath of Godはというと調香も足した感じになっています。

メロン、シダーウッド、ローズ、イランイラン、ベチバー、レモン、グレープフルーツ、ネロリ、ブラックペッパー、サンダルウッド、ケード、ゲラニオール、ベンジルベンゾエート、ファルネソール、リナロール

香りの印象も「足しました」という感じで、メロンの香るフローラルから香ばしいベチバーサンダルウッドへとスライドしていきます。ただ、InhaleよりもExhaleの方がパワフルですので、Inhaleの中で残るのはメロンのみ、後はExhaleの圧勝です。共にラストノートは穏やかなウッディノートとなりますので、ウッディノートのお好きな方向けと言えそうです。一応オフィシャルではメンズだそうですが、これであればユニセックスで使えると思います。(29/08/2012)

 

<Gorilla Perfume Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜