Ti AmoシリーズのOに位置するアジサイの花。このアジサイは彼女の愛する祖母のキスのイメージだそうですから、懐かしい郷愁を誘う優しくて温かなイメージなのかもしれません。香りはジャスミンとローズが軸なっているフローラルブーケで、グリーンノートの強さも強すぎずにグリーンフローラルというほど前には出てきません。アジサイに香りがないかとそういうわけではなく、特別種として存在はしているそうなのですが、普段簡単に見られるものではありません。普段良く見かける園芸種に香りはありません。そのイメージは水彩画のような透き通った雰囲気で、6月の雨と重なった透明感のあるアクアティックフローラルかと思いきや、少し使いやすくしたゲラン調とでも言いたくなるようなパウダリーフローラルムスクとなって落ち着きますので、カジュアルというよりもクラシカルなテイストです。花そのものよりも祖母というイメージの方が繋がりやすいのですが、このような香りを生涯使うような可愛らしいおばあさんがイタリアには多そうです。

ちなみに、このシリーズは全て濃度%のオードパルファムとなっています。

(16/10/2012)