*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

La Senteur / ラ・サントゥール


<香 調> フローラルシプレ

<仕 様> レディース

<容 量> 20ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
ディオラマ、リースリング、カシスバッド
ミドル
ディオラマ、フリージア、トルコローズ、ブルガリアンローズ、ローズドメイ、ジャスミン
ラスト
オークモス、アイリス、サンダルウッド



タイトルはフランス語で「清々しい香気」を意味しています。ミスターローズこと鈴木省三氏が同じくバラの香気成分の研究者である蓬田さんにディシラに相応しいバラを訪ねたところ、「ディオラマ」という種類のアプリコットカラーの大輪のバラが選ばれました。パルファムはLa Santeur、EdPはL'Eau de Senteurとして発売されました。

リースリングとはドイツの白ワインに使われるぶどうの種類で、 カシスの新芽はグリーンノートです。ロードサントゥールとパルファムのラ・サントゥールと両方を比較してみました。香りたちは歴然と違い、ロードサントゥールの方が圧倒的に軽くて雰囲気は資生堂のピュアミストという感じです。それに対してパルファムは肌の上で花開くようなそこに留まった芳純な香り。パルファムを同時に乗せてしまうとロードサントゥールが霞んでしまうくらいに香りの強さが違うのですが、清々しくキレイな香りになるのはロードサントゥールの方です。パルファムの方はティーローズ系のローズとスパイシー系のローズの渋みとか特徴がそのまま現れていてローズそのものの香りがしています。美化されたわけではないワイルドローズ(精油感たっぷり)にフルーティーな要素をトップに加えて使いやすい酸味とフルーティーさを加えた感じです。ロードゥサントゥールも渋さはありますが、すぐにオークモスが出てきて広がりながら消えていきます。アイリスとサンダルウッドはパルファムの方が強くでているかも。パルファムはミドルになるとローズが前面に出ていたトップよりもやはり落ち着いた雰囲気になってベースが強く出てきます。結構オークモスが効いているんですよ。キャロンのパルファムにもありそうな感じの香りですが、やはりクラシカルさはそこまでなくて研ぎ澄まされたキレイさがあります。1時間後、ロードサントゥールはほとんど香りが消えたのに対し、パルファムはまだまだしっかりと香っています。3時間ほどでラストノートになり、その頃にはサンダルウッドだけが残っています。価格で言うと資生堂のホワイトローズより高価なんですね!

(17/03/2008)

 

 

知らない間に廃番となってしまっていた・・・という方も多いのではないでしょうか? 13mlが2万円、20mlが3万円で発売されていたこちの香り、実際にボトルを手にしみるとその不安定さにびっくり。いつ倒れるか心配な細さなのですが、台座にカッチリとはまるようになっていますので、しっかり台座に収まっていれば大丈夫でしょう。ただ、うっかり筒を持つと台座ごと抜け落ちますのでご注意を。

香りはとても豪華な精油感のあるフローラルシプレで、トップではツンとカシスが香り、そこからゆっくりと渋めなローズシプレへと変化していくのですが、フルーティーなアクセントは可愛らしさを感じさせるほどのものではなく、最後までしっかりと地に足のついた大人の風格を漂わせます。でも、どこか可愛らしさを残しているんですよね。パルファムは別格に良いので、廃番となってしまったことが惜しまれます。

(10/020/2017)

 

<Dicila Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜