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Ipsa eau de parfum / イプサ・オードパルファム


<香 調> フレッシュ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> EDT、EdC

トップ
下記参照
ミドル
ラスト



2016年2月19日、イプサ30周年の限定品をリリースされた香り。ベース1種にアクセント4種という「水、火、光、風、大地」をテーマとしたレイヤリングフレグランスとなっています。ベースとなる水がEdTでその他はEdC。各30mlでせっとが15,000円で発売となりました。それぞれ、生命の源だとイプサが考えたエレメンツで、水は生命感と透明感、火は情熱、光は喜び、風は癒し、大地は静寂をイメージして調香されています。

下記5種、全てを重ねて試してみたわけではないのですが、全体的な印象としては、並べて香らないと1つ1つの香りの特徴が際立たないものでした。他を邪魔しないシンプルさがあってこその重ね付けの香りだとは思うのですが、Waterをご飯とした場合、おかずになるようなものがなく、おかゆ、雑炊、お茶漬け、おにぎりみたいなバリエーションになります。どれとどれを組み合わせても、基本的な作りが似ているため、アクセントにならないのです。1 + 1 = 2にはならず、1.1とか1.2くらいになってしまうのです。いえ、それでも気分転換のリネンスプレー、ルームフレグランスにはなるかもしれません。フレグランスファンには少し残念な部分が多いように思いますが、初心者はこうした香りからスタートするもの。でも、初心者向けならもう少し価格が安くても良かったのになぁ、なんて。(18/01/2018)



■Light (2016年)

「朝の光のような、力強いあたたかもをたたえたアクセントノート。降り注ぐ光を浴びているかのような、爽やかで躍動的な香りが広がる。」

トップ:ヴァーベナ、ベルガモット、リーフグリーン
ミドル:アクアノート、スズラン、フリージア
ベース:ムスク、ウッディノート、アンバー

シンプルで明るいグリーンフローラルに少しアクアノートを入れたような、ルームフレグランスにしたら良さそうな香り。透明感あり、フローラル感あり、でも香水ではない。誰もが好きそうな昔のシャンプーの残り香のような香り。フローラル感は少しダスティなスズランがメインです。(19/01/2018)

■Air (2016年)

「おだやかな風に、やさしくそよぐ草花。そんな情景をイメージした、清涼感のある可憐な香りのアクセントノート。」

トップ:グリーンノート、グレープフルーツ、ハーブ
ミドル:ジャスミン、スズラン、オレンジブロッサム
ベース:ムスク、アンバー、サンダルウッド

何だかLightとWaterを足したようなインパクトのない香り。インパクトはなくていいんです、自然さが一番と胸をはっているような、使っているのかどうかもわからないほど、溶け込んでしまうフレッシュフローラルムスク。この中では一番ランドリー系のムスク香が強く、ムスクが香り始めるとコインランドリーのダクトの下にいるような気になります。(19/01/2018)

■Ground (2016年)

壮大で神秘的な大地の力からインスピレーションを得たアクセントノート。深く、力強く、落ち着きのある香り。」

トップ:レモン、ベルガモット、オゾンノート
ミドル:ローズ、ジャスミン、ヴァイオレット
ベース:アンバー、ムスク、ウッディノート

ヴァイオレットを効かせたフレッシュウッディで、大地のようなアーシー感はなく、埃っぽいダスティなウッディムスクへと切り替わって消えていきます。ローズとヴァイオレットのコンビネーションというのは重厚感を感じさせてくれるものなのですが、こちらでは成分を削りシンプルにすることによって透明感を壊さないものにしたのでしょう。(19/01/2018)


■Water (2016年)

「水のヴェールをまとうかのような、透明でみずみずしい香り。ベースノートとして、あなたの個性に心地良く調和していく。」

トップ:ロータス、ホワイトローズ、フリージア
ミドル:ウォーターグリーン、ペア、バンブー
ベース:シダーウッド、ホワイトムスク

とてもこれだけの調香で出来ているとは思えない、アクアティックなフレッシュノート。ホワイトムスクとオゾン系のエアリーノートを主軸とし、透明感を表現したもの。単独で使用するのは物足りない、白ご飯のイメージ。おかずくらいやっぱり欲しいぞ、と。かなりケミカルな部分が強いのですが、とにかくシンプルでオゾンムスクが肌に残りますので、どの香りと組み合わせても邪魔にはならないでしょう。やはりその辺りも、どんなおかずにでも合う、白ご飯な感覚。(18/01/2018)

■Fire (2016年)

「ほとばしる炎のような、エネルギーを感じさせるアクセントノート。印象的なその香りは、あなたを試す香りでもある。」

トップ:アップル、オレンジ、グレープフルーツ
ミドル:ローズ、ジャスミン、ピオニー
ベース:ムスク、アンバー、バニラ

とてもケミカル感の強いアップルローズで始まります。ローズの香りというより、ローズに使われる成分をいくつか使用しました、という香りで、香水というよりも「部品」に感じます。何だか違和感にも感じるエッジな部分が未完成に思えてならないのですが、重ねることで完成するのだとしたら、それはそれで良いのでしょう。少し土臭さを感じるローズ系のフレッシュノート。(18/01/2018)

 

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