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Magie / マジー


<香 調> フローラルアンバリー
<仕 様> レディース
<容 量> 7.5ml、15ml
<濃 度> P

トップ
ベルガモット
ミドル
ジャスミン、ローズ、ヴァイオレット
ラスト
アンバー、サンダルウッド、ムスク



 

1950年発売で、後に発売された有名なMagie Noireの基盤となったアンバーフローラルな香り。後年になってLa Collectionの1つとして復刻されましたが、パルファムは残念ながらありません。付けた瞬間にブワーッと広がったアニマルノートにびっくりしましたが、潮が引くように落ち着き、少しパウダリーさを持った上品なフローラルノートになります。トップノート以外にアニマルノートはあまり感じなくて、基本はやっぱりアンバーフローラルですね。調香そのままにジャスミンとローズにアンバーやパチョリな感じがします。そこに、パウダリーさをもったヴァイオレットが加わっている、そんな香り。50年以上も前の香りの復刻ですが、そこまでクラシカルには感じません。

以上が復刻版のEDPの印象なのですが、昔のパルファムは別物に感じます。キャップを外すと小さなプラスティックキャップが付いていて、揮発しにくいようになっています。それを外した瞬間から飛び出すように香ったのがシトラスノートです。

あれ?こんなにフレッシュなの?

と、一瞬錯覚しそうな香りですが、もちろん一瞬でどっしりと落ち着いた渋い香りになっていきます。パチョリとオークモスにジャスミンとローズな感じで、復刻版のEDPの方がアンバー調の香りを感じます。もちろん経年の劣化もありますし、濃度も違うわけですから全く同じ雰囲気にはなりませんが、大きく分けたときのまとまりとしては同じくくりです。とてもクラシカルで重厚で、これば「香水」という渋さと気品を持った香りです。こうして比較するとEDPはやはりとてもモダンにまとめられていることが分かるのですが、やっぱり僕は使い安いとは言えない昔のものの方が好きだなぁ。ジャスミンとローズが強いので、少しジャンパトゥのジョイのパルファムに通じる部分があります。ラストノートはアンバー調のムスクになって広がっていきます。最初は昔のもののミニボトルだと思っていたのですが、ひょっとしてパルファムなのかもしれません。香たちが緩やかでとてもまろやかですから。

(01/08/2008)

7.5mlの方はVintageのparfumです。(発売当時は2000円)1963年当時までは画像のようにガラスのキャップでLのシーリングのあるものがparfumだったようですが、15mlほどのサイズの方と香りを比較すると全然濃度が違うのです。細長い方はVintageのEau de Cologneを細長くした形なんですよね。香りもコロン並みの軽さなのに対し、小さなボトルの方はどっしりと数時間香ります。パチョリのどっしりと香るクラシカルで重厚なトップから、アンバーとサンダルウッドの残るラストまで、古き良気香りとなっていて、特にラストノートはGuerlainのSamsaraを彷彿とさせる甘いサンダルウッド香となります。

(06/07/2010)

 

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