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Sampleレヴュー

■Balafre (1967年)

16世紀のフランス貴族でサンバルテルミーの大虐殺を行った(指示はメディチ家のカトリーヌ)、アンリ1世(ギーズ公)のあだ名をタイトルにしたもの。彼は顔に大きな傷を負っていたのです。タイトルは「傷跡」のこと。

トップ:ベルガモット、サイプレス、ラベンダー、ネロリ
ミドル:カーネーション、シダーウッド、セージ、ファーン、ゼラニウム、オレガノ、パインニードル
ベース:アンバー、レザー、ムスク、オークモス、ベチバー

ヴィンテージでおそらく1970年代前半なのではないかと思うのですが、香りはフレッシュなラベンダーを軸としたアロマティックウッディです。香り自体がとても軽やかでフレッシュなのですが、7割がラベンダーでベースノートはオイルっぽい香りとシダーウッドになっていますね。ゼラニウムやトンカビーンでフゼア調になっているわけではなくて、飽くまでもラベンダーを軸にセージやサイプレス、パインニードルなどでハーバルにした、という香りで、微かにシプレ調の部分も感じますが、ラストノートは軽やかなシダーウッドの残り香が残ります。ラベンダーの香水はあまり劣化せずに残るものなのでしょうか。かなり古いものであるのにとてもフレッシュで驚かされます。(28/01/2011)


La Collection Cuir (1936年/2007年)

1936年にRevolteとして発売された香りをLa Collectionの6番目の香りとして復刻した際にタイトルが「Cuir」に変更となりました。一見メンズに思えるレザーですが、こちらはレディースの香りです。調香はBalmainのVent Vertを手がけたことで有名なCalice BeckerとPauline Zanoniです。

トップ:ベルガモット、マンダリン、サフラン
ミドル:ジャスミン、イランイラン、ホーソン、インドネシアンパチョリ
ベース:アイリス、ノースアメリカバーチウッド、カナディアンスティラックス、カストリウム

もともと暴動とか反乱を意味するタイトルだったことからもフェミニンでもセクシーでもなさそうだ、というのは想像していました。バーチウッドの持つレザーの香りにわずかなアニマルノートを加えてレザー調としたのだと思いますが、トータルとしてはやはの優しげなフェミニン系レザーになっています。付けた瞬間はいろいろな香りがするのですが、さっと香りが引くとすぐにバーチウッドのレザーノートが香りだします。レザー製品そのものの香りではなくて、やはりウッディ調のレザーノートではあるものの、アイリスと絡み合って品良く香っています。香りが2層に分かれているようにも感じるのですが、肌の近くではレザーノートが香り、肌から少し離れるとジャスミンやイランイランが香っているのです。レディースではありますが男性だも気兼ねなく使える香りだと思います。(01/10/2008)


La Collection Sikkim (1971年)

シッキムとはインド東北部にある自治州のことで、オリエンタルな雰囲気を残したフロリエンタル。

トップ:アルデヒド、イランイラン、ベルガモット、ガルバナム
ミドル:シナモン、ガーデニア、カーネーション、ジャスミン、ナルシス、アイリス、ローズ
ベース:アンバー、カストリウム、レザー、オークモス、パチョリ、ベチバー

フロリエンタルというよりも、ガルバナムとアルデヒドが核となっているグリーンフローラルっぽい香りでスタートします。そこにイランイランが入って艶やかさを出しているんですね。香りは次第にシナモンやレザー、ゴマのような香ばしさなんかが出てきて、実にユニセックスな香りになっていきます。渋いんだけどしっかりフローラルがあって、クラシカルなんだけど妙に落ち着く品の良さがあるんです。ミドル以降はカーネーションというよりもクローヴっぽさと共にローズがしっかりと出てきます。ラストノートはスパイシーローズっぽい雰囲気ですよ。僕はこの4つの中だとこれが一番好きかも。こちらもわずかにアニマルノートが出ていて、深みのある香りに落ち着きます。(01/10/2008)


La Collection Sagamore (1985年)

サガモアは北米の原住民族の言葉で首長を意味します。現在は地名にもなっている言葉ですが、香りは力強いフレッシュウッディ。

トップ:ベルガモット、グリーンマンダリン
ミドル:ベチバー、パチョリ
ベース:レザー、サンダルウッド

わりとありがちなシトラスウッディなのかと思ったら、トップのシトラスが抜けた後にどんどんウッディが優しく柔らかくなってきました。これはサンダルウッドをメインとしたウッディ系の香りですよ。サンダルウッドとレザー、この2つが核で、ベチバーのウッディが重なっている感じですね。パチョリはそれほど強く感じませんので、重さとか濃厚さ、オリエンタルっぽさはないんです。ドライな香りではないのですが、甘さが少ないので肌触りの良いシャツのようなイメージかも。(01/10/2008)

 

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