1978年発売で、この香りの発売後、ブランドは一度扉を閉じることとなりました。父へのオマージュとして発売されたこの香り、ボトルの様子やカヤツリグサのようなイラストからメンズなのだと思っていたのですが、意外にもフローラルノートの効いたグリーンフローラルシプレが核となったものでした。微かにナルシスのようなクレゾール香があり、これがアニマリックに感じられる方もいるのかもしれませんが、ナルシスには欠かせない成分で、それがこの香りをありきたりなフローラルではなく、ひとクセある、でも美しいフローラルを醸し出しています。EdTということもあり、香り自体は軽やかで、芽吹きの季節にとてもぴったりな香りとなっています。

タイトルはギリシアのアテネ近くにある古都であり、ギリシア神話に登場するヘラクレスの最初の奥さんのこと。どちらをイメージして名付けられたのかわかりませんが、上記の広告を見ると女神の名前なのかもしれませんね。

(04/04/2019)