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Sang Bleu / サン・ブルー


<香 調> フレッシュアロマティックフゼア
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EdP

トップ
ガルバナム、ベルガモット、オレンジ、レモン、アルテミジア、ローズマリー、ユーカリ、タラゴン
ミドル
ゼラニウム、ジャスミン、ローズ、ヴァイオレット、ピンクペッパー、クローヴ
ラスト
シダーウッド、パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、アニマルムスク、レザー、アンバー



2016年発売。フランス語で青い血というタイトルですが、高貴な生まれ、つまり貴族や名門であることを意味しています。70年代にPaul VacherはEau Nobleをリリースしていますが、その間に作った未完成のフォーミュラを完成させたのがこの香りだそう。ちなみにこの画像は数々のフレグランスを撮影してきたフォトグラファーのRoberto Greco氏によるもの。

 

 

展示会で最初に香った際、とても懐かしいメンズ香だな、と感じました。YSLのKourosに似ているという意見があるのも頷けることで、とてもフレッシュでオーソドックスなメンズ香なのです。Kourosが発売されたのは81年のこと。あの時代だけではなく、ユニセックスが増えてくるまでメンズのオーソドックスなものはこうした香りが多かったように思います。でも、Kourosとの一番大きな違いは品質。トップのシトラスが精油感満載で、こちらの方が遥かに良いものを使用しているのです。トップのシトラスが弾けた後、すぐにハーブが出てくるのですが、それと同時に少しアニマリックにも感じられるベースが登場します。その後、香りはフレッシュムスクへと変化していくのです。フレッシュノートの中身は昔であればHedioneやDihydromyrcenolが多かったと思うのですが、こちらは似ているものの少し違うタイプを使用していて、フレッシュフゼアの香りとなっています。今ではあまり多くなくなった系統で、とても懐かしく感じられる方が多いのではないでしょうか。こうしたベーシックな香りを今発売することが新しいのかもしれません。

 

 

フルボトルを手にして気づいたことは、つくりの細かさです。キャップの下には細かくブランド名が刻まれていたり、シールがボトル底に小さく1つあるだけだったり、何よりもスプレーが見えないのです。ボトルの形からキラキラと乱反射するのも要因ですが、液体と同化してしまってスプレーノズルがないように見えるのです。とても美しいですよ。

(04/11/2016)

 


 

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