「香水の世界に限界はない。香りは、ある場所や感情を呼び起こすことができ、想像の空間へと導き、さらに新たな感情の次元を創造することができる」と香りの世界を定義するロレンツォ・ヴィロレーシが1990年に創設されたフィレンツェ発のブランドです。国内流通は新宿伊勢丹が「ロレンゾ・ヴィロレッツィ」と表記しているので合わせましたが、正式にイタリア語的に読むと「ロレンツォ・ヴィッロレーシ」が正しいはずなのですが。(イタリアで確認してきました)

ロレンツォさんは、フィレンツェの大学で心理学、哲学と宗教に関して学び、卒業後はニューヨークで1年を過ごしたそうです。その後の北アフリカと中東を旅行したことがきっかけで、スパイスと中東のインセンス文化に強く興味を持ち、帰国後に友人のために香りを作ったことがきっかけだったそうです。その後、Fendiに依頼させてキャンドルを制作したりもしたそうです。1990年にそれらをビジネスとしてスタートさせたわけですが、調香師になっていなければある種の学者になっていたと語っていました。学者肌の方なんですね。 ロレンツォさんは僕がイタリアで親しくさせて頂いているフレグランス協会の会長さん(シルヴィオさん)の大親友だそうです。業界は狭い･･･。

ルネサンス時代からの伝統に基づいたトスカーナ地方の素材、色、香りを、東洋のエッセンスやスパイスと融合させ、独自の香水の世界を創出しているとのこと。「クラシック」「ファンタジー」の2つのカテゴリーがあり、全部で15種出ています。ボトルの色は白とブルーがありますが、メンズとレディースの区別ではなくて、シリーズの違いです。この2つのシリーズの他に、赤いボトルもものも1つだけ発売されています。

国内では新宿伊勢丹のみが取り扱いを行っており、いくつかはISETAN Onlineでの購入も可能です。(19/06/2007)

ISETAN Onlineもロレンゾではなくて「ロレンツォ」に変更してましたね。イタリアのオフィシャルサイトでも購入が可能になり、Paypalで支払いが可能です。国内正規販売価格の半分で、送料も安くラインが多いのでお好きな方には朗報です。サンプルも買えますし、サンプルセットも安く販売されています。日本円表示も出ますので親切ですよ。(30/08/2010)

Fantasy CollectionとClassic Collectionというカテゴリがなくなり、ボトルカラーも変更となって1つにまとめられました。その上で、ファンのリクエストにより随分前に廃番となっていたYlang Ylang、Toropicanaを加え、Vintage Collectionをつくり、オンラインのみで再販を開始。(21/12/2013)

なんと、オフィシャルサイトが日本語に対応となりました。国内の代理店も尻すぼみとなっていますので、間もなく取り扱い終了となるのではないかと思います。でも、イタリアのオフィシャルサイトから購入が出来るのですから大丈夫。(06/02/2017)