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Vicuna Wool / ビクーニャ・ウール


<香 調> アロマティックウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 10ml
<濃 度> EDP

トップ
レモン、ベルガモット、ブラックペッパー、エレミ
ミドル
シプリオール、スズラン、オークモス、レザー
ラスト
ベチバー、アンバー、シダーウッド、ムスク、パチョリ



2016年発売。随分個性的な香りを発売したな、というのが第一印象でした。今までのファッションフレグランスとは全く違う、ユニークな香りだったからです。トップでシトラスとスパイスが精油らしいスタイルで鮮やかに弾け、爽快感を感じた後、ゆっくりとその残り香を引き連れて土臭いシプリオールの待つミドルへと変わっていきます。シプリオール特有の土臭さがモスやレザーにはぴったり合いますし、その後のウッディノートももちろん抜群の相性です。それらを重くなり過ぎないようにたっぷりのスズランを入れたのでしょう。スズランらしさは感じられないものの、良き補佐となっています。

 

 

それにしてもトップのエレミがとても新鮮で、その残り香がフランキンセンスのように輝いて香ります。エレミはフランキンセンスにレモンやペッパーを合わせたような香りですから、トップにレモンとブラックペッパーを重ね、エレミらしさを強調したというとても理にかなったスタートだったわけです。

近年ウードの人気と共にとても使用量が増えてきたシプリオールを、ウードではない形でユニークにまとめた香りと言えるでしょう。ミドル以降はアンバーウッディにエレミの残り香がアロマティックに重なる形で残り、最後はベチバーの合成香料が単独で肌に残ります。今までファッションフレグランスを使ってきた方には250ユーロが高いと感じられることと思いますが、このブランドのスーツを愛着されている方ならば250ユーロくらい大した出費ではないはず。タイトルもテーラードらしく、ビクーニャ(ラマのような動物)のウールと名付けられました。

(09/11/2017)

 

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