1922年に実際に発売されていた香りからタイトルを踏襲したものだそう。女性賛美がテーマで、売り上げの20%がDVによる女性保護施設Solidarite Femmesに寄付されます。フェミニンな肌のオーラ。目に見えないエレガントさを表現したそう。タイトルの意味はギリシアの地名なのですが、そこは女性をモチーフにしたテラコッタの人形や磁器が古くから作られているそうなので、女性像のイメージなのかもしれませんね。

最初の3種は時代に沿ったとも言えるハニームスクがベースにあり、往年の重厚なムスクが印象的だったのですが、こちらの香りはスプラッシュで広がるシトラスとアイリスが鮮やかな、サマーフレグランスのような軽やかさをもった香りに。とにかくトップが命と言わんばかりのフレッシュさが印象的で、香りはそこからすぐに薄いレースのヴェールのような仄かなウッディムスクとなって肌に残ります。ハニームスクの方がセクシーなのかもしれませんが、さりげない素肌感というのがとても品良く感じられます。

(04/12/2018)