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Sampleレヴュー

 

■Emiro (2015年)

中東諸国の中で、最高司令官、指導者、王子を意味する言葉で、彼らへのトリビュート。

トップ:レモン、ベルガモット
ミドル:ローズ、イランイラン、サンバックジャスミン、ゼラニウム
ベース:パチョリ、ウード、レザー、アンバー

トップからとても美しいオリエンタルなローズが香ります。シトラスは強すぎず、ローズが勝っているのですが、それを補佐しているというか持ち上げ、男性でも使えるように仕立てているのがゼラニウムなのですが、これは南イタリアのパンテレッリア島のゼラニウムなのだそう。島で蒸留しているのでしょうか? ゼラニウムの強いローズがアンバーレザーに溶けているというのがミドル以降の全体像なのですが、中東らしいフロリエンタルなレザーだと思います。真っ白なカンドゥーラを着た姿には、余計セクシーに香りそうです。(12/07/2016)


■Al-Andalus (2015年)

何故か中東を飛び出し、こちらはアンダルシアへ。昔の呼び名がタイトルとなっていますが、ムーア人をテーマとした香りだそう。ブランド名もムーア人ですからね。

トップ:サフラン、ブラックペッパー、ジンジャー
ミドル:ウード
ベース:ベチバー、ラブダナム、パーチ、トルーバルサム

ジャカルタのカリマンタン島のウードを使用したオリエンタルウッディに香りです。ウードがどれほどパワフルな香るのかがポイントだと思うのですが、トップではシナモン調のスパイスが香り、そこから微かにアロマティックなニュアンスを残したウードへと変化していきます。パーチタールは強すぎず、逆に少しレモニール(強いレモン香)を感じるのですが、アニマリックではなく、ダーク過ぎない、でもしっかりとウードらしいテイストを楽しめる香りとなっています。ウードというよりもアンバーウードの方がしっくりくるかな、という雰囲気ですね。(12/07/2016)


■Rand (2015年)

砂漠の花へのオマージュとして作られたもの。

トップ:ヒヤシンス、パイナップル、ピンクペッパー
ミドル:イランイラン、アイリス
ベース/パチョリ、ベンゾイン、サンダルウッド、ムスク

全く中東テイストを感じない、しかもブラックでもない可愛らしい清楚なフルーティーフローラルで始まります。パイナップルは強すぎず、アクセントとして配置され、どこかで香ったことのあるようなファッションフレグランス的な雰囲気を漂わせています。ただ、アイリスが効いている分優雅さがあるかな、といったところ。砂漠の花というほどドライで力強い生命力に溢れたものではなく、すぐに萎れてしまいそうな繊細なフローラルブーケです。ボトルとのギャップを感じる香りかもしれません・・・。(08/07/2016)

 

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