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Sampleレヴュー

 

■Regina (2016年)

1800年代後半、海を旅した貴族の女性の物語にインスパイアされたもので、マリンフローラルとなったようです。

 

 

トップ:ベルガモット、イランイラン
ミドル:シナモン、カーネーション、マリンノート、ジャスミン
ベース:パチョリ、ベチバー、ムスク、アンバー、サンダルウッド、バニラ

マリンノートがどこまで香るかというのが1つのポイントだったのですが、90年代から続くマリンブームの香りほど強く前に出てくることはなく、かといってマリンらしさを所々で感じられる香りとなっていました。これは、以前にはなかった新しいマリンノートが登場してきたということと、使い方が変わってきたということです。たっぷりのシトラスノートにイランイランやほの甘いカーネーションが重なり、シトラスアンバーに微かなアクセントとしてマリンノートを、全体をまとめるのにカーネーションを使用した、という感じの香りです。(07/07/2017)


■Fiore di Portofino (2016年)

Art Collectionの3つ目の香りは、ジェノヴァ近郊にある高級リゾート地ポルトフィーノをテーマとした香りに。僕は2度訪れましたが、とても美しい入り江が有名で、船でしか行けない秘密の場所という感じです。

 

 

トップ:レモン、ネロリ、オレンジ、バジル
ミドル:ミモザ、アイリス、カーネーション、ゼラニウム
ベース:ベチバー、アンバー、ムスク

あぁ、バジルだ!! と、思わずイタリアらしくて楽しくなってしまうアロマティックな香りで始まりました。バジルの精油そのままの香りが柔らかなフローラルノートを包み込んで香るのです。ボトルカラーがグリーンを貴重としたのが納得な香りで、バジルの奥にあるミモザとアイリスがミドル以降に感じられるようになります。でも、ミモザやアイリスの香水になっていくわけではなく、飽くまでもバジルのアロマティックさは保持していますので、ユニセックスなアロマティックフローラルのまま。Acqua di ParmaにFoglie di Basilicoという香りがありますが、こちらはフローラルノートがあるおかげで、よりユニセックスで柔らかくなっています。ラストノートで肌に残った香りの中に微かなマリンテイストを感じるのが、ポルトフィーノらしいと言えるのではないでしょうか。(07/07/2017)


■Contessa (2016年)

貴族の女性の官能的な美しさをテーマとした香り。だからボトルもそれに相応しい豪華な装飾となっています。

 

 

トップ:ピンクペッパー、ナツメグ、ベルガモット、アニス
ミドル:ローズ、ジャスミン、イランイラン
ベース:アンブロキサン、トンカビーン、バニラ、ムスク

とてもクセになる美しさです。ナツメグとバニラという甘いスパイシーさがアニスと共に現れ、香りのイメージはまるでトルコ絨毯を広げた瞬間のよう。中にとてもイスラム的なエッセンスを感じるのですが、それはスパイスだけではなく他のエッセンスもあってのことでしょう。パチョリが隠れていたり、香りだけで本当に旅をしたような錯覚に陥り、どこの国のどの場面だったか思い出そうとしてしまうほどリアルな異国感。フローラルノートはメインではなく、スパイスと甘さの中に溶け込んでいる感じですので、ローズとジャスミンのフローラルブーケというだけでは終わりません。(07/07/2017)


■Aristoqrati (2015年)

中東貴族の王室、王朝の雰囲気をそのままボトルに閉じ込めたというか表現してみた、というもの。現代アートのトリビュートだそう。

トップ:ローズゼラニウム、ナツメグ
ミドル:ベチバー、ピオニー
ベース:パチョリ、アンバー、バニラ

高貴な・・・と名づけられた香水はいくつかありますが、こちらもそんなテイストなのでしょう。ベチバーとパチョリをゼラニウムでまとめたらフゼアっぽいのかと思いきや、ラベンダーがない分、フゼアというほどメンズテイストではありません。天然香料率は高いと思うのですが、きちんとスズラン系の合成香料やクマリン、ジャスミンやカーネーション系の香りも使っており、穏やかさを感じるユニセックスなアロマティックウッディとなっています。オフィシャルではウッディスパイシーとしていますが、ナツメグはトップの一瞬だけですので、それよりもアロマティックなニュアンスを表記した方が伝わりやすそうな香りで、最後は合成香料のベチバーが肌に残ります。(08/07/2016)

 

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