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Sampleレヴュー (Gold Collection)

■Fiamma (2016年)

目に見えるものと、目には見えないもの、炎と魂のダンス。身体の中で火花が散る、みたいな、ある種の感覚を呼び起こすようなテーマとなっています。

 

 

トップ:サイプレス、アイリス、ジュニパー
ミドル:パチョリ、ミルラ、チョコレート
ベース:ハニー、レザー、アンバー、ムスク、バニラ、レジン

スイートチョコレートとパチョリという組み合わせは他社ブランドでもいくつか見られる相性の良い組み合わせなのですが、そこにサイプレスやジュニパーを合わせ、アロマティックなニュアンスをアクセントとし、時間と共にハニーアンバーへ切り替わるというもの。レザーがもう少し主張をしてくれると楽しかったかな、とも思うのですが、ユニセックスとして女性が楽しめる香りにするにはレザー感は少ない方が良いですよね。トップのアロマティック香が薄れると、比較的優等生なアンバーオリエンタルへと変化して落ち着きますので、使いやすいオリエンタルだと思います。所々で感じられるチョコレートが素敵なアクセントとなっています。(10/07/2017)


■Aurum (2016年)

夜明けの光は、太陽から注がれた最初の光。それは静かで穏やかな時を安定したリズムで刻んでいく。

 

 

トップ:サフラン
ミドル:ファーバルサム、スティラックス、ミルラ
ベース:パチョリ、ウード、ガイヤックウッド

調香だけを見ると、軽いレザー調のどっしりオリエンタルな香りに思えたのですが、調香から読み取れない部分が重要でした。それはオゾンノート。光の筋を表現するのに透明感のあるオゾンノートを使用したんですね。メタリックにも金属的にも思える香りがスモーキーなウッディノートに重なり、パチョリやウードの香りへと溶け込んでいきます。ファーバルサムのダークなトーン、ウードのセクシーな部分は前に出てこず、ベチバー調の合成香料がオゾンノートの残り香と共にスモーキーに香り、最後はアンバーグリスが肌に残ります。曇天の雲間から差し込む光、という感じでしょうか。(10/07/2017)


■Oroluna (2016年)

空気とは何? なくてはならないものながら、今一つわかりづらい、理解しづらいものである空気を、幻想的で神秘的に表現したそう。大切だけで無限にあり、国境を越えて共有している、と。

 

 

トップ:カルダモン、ピンクペッパー、グレープフルーツ
ミドル:トルコローズ、ゼラニウム、シダーウッド、パチョリ
ベース:フランキンセンス、ウード、サンダルウッド、オークモス、ラブダナム、ムスク

カルダモンがジンジャーのように香り、スパイシーオリエンタルな雰囲気で始まります。このトップのカルダモンは本当に精油らしい精油感を持っていてカルダモンチョコレートなど、スイーツの中に入っているカルダモンそのままの印象です。ローズやゼラニウムの印象は薄く、ラブダナムが甘くオリエンタルに香るのですが、その中に微かなシプレ感を感じられます。それでもオリエンタルノートがウードやラブダナム一色なわけではなく、EdPらしい軽やかさで香ります。カルダモン以外は1つのアンバーオリエンタルになっていますので、分かりやすい香りですよ。(10/07/2017)

 

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