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Sampleレヴュー

■Pathetique (2014年)

パフォーマンスパルファムというサブタイトルの香りで、タイトルは悲壮という意味合いです。擬似ドキュメンタリーと名づけられた下記の映像のように、彼は様々なコスプレをしてパフォーマンスしています。

 

 

ブラックトリュフアコード、ベルガモット、フランキンセンス、ジュニパーベリー、ブラックペッパー、バーンドウッディアコード、モス、ミモザ、ベチバー、アミリスウッド

香りはとても穏やかなスイートシプレになっています。彼にとっては初めての合成香料を組み込んだ香りなのかもしれません。チョコレートにパチョリを足した香りにモスとフルーツを入れ、少し甘くしたという雰囲気で、パウダリーで甘いミドルからラストがとても穏やかに香り続けます。スモーキーなウッディノートも強すぎず、意外にもとても素敵なスイートシプレウッディとなって消えていくのです。もっともっと危険な香りのするものだと予想していたのですが、とても素敵ですよ。(06/11/2014)



■Peety (2013年)

Eva KantもPathetiqueも容量は50mlですが、Peetyは49mlなんです。これは、10滴の自分の尿を入れることで完成されるというコンセプトで、自身の液体を入れて自身に合うものになる、と。ボトルキャップは逆さまにすると漏斗になるそうで、10滴入れるのだとか。初めてのSu Misuraなパルファムだとオフィシャルに記載されているのですが、Su Misuraというのはあなたに合わせた、あなただけの・・・というような意味。

モデルを裸体にし、局部に香水をつけて参加者に香らせたり、脱いだばかりの下着に香水を付けて香らせるなど、過激なパフォーマンスを行ったりもしていますので、これはそういう流れを汲んだもの。

 

 

タバコ、ジャスミン、ローズ、サンダルウッド、トンカビーン、ピンクペッパー

アニマリックなニュアンスをどこかに隠したかったのでしょう。香りはタバコのアブソリュートだけではなくラブダナム調の少しアニマリックなアンバーノートやパチョリがフローラルノートに重なって香っているのですが、フローラルノートが前に出すぎることなく、精油感は高いもののフローラルノートとしてまとめられている香りではありません。少しスモーキーなオリエンタルパチョリがセクシーに香って消えていくのですが、尿を入れなければ危険度の高い香りではありませんのでご安心を。これに尿を加えることでどうなっていくのか、それは人それぞれということなのでしょうが、アンモニアとの反応は気になります・・・。いえ、でも試しませんよ! (06/11/2014)


■Eva Kant (2013年)

Pitti Fragranze 11にてお披露目されて話題となった香りです。1962年〜63年にかけてAngela GiussaniとLuciana Giussanid姉妹が作ったイタリアンコミックのキャラクターをテーマとしています。主人公は冷酷なプロの犯罪者(宝石泥棒)で、そのガールフレンドがセクシーなEva Kantです。イタリアでは誰もが知っている有名なアニメキャラのようですよ。その一場面を切り取り、なんて罪深き香りなのだ、とEva Kantの手を取る・・・という。タイトルのように特にセクシー美女として描かれているEva Kantをテーマとした香りなわけです。

 

 

グレープフルーツ、ラベンダー、ミルラ、サンダルウッド、カルダモン、バニラ、ベンゾイン

香りは調香の通りで、実にわかりやすい構成です。精油のみで組まれているのでしょう、とても精油感たっぷりな香りとなっていて、グレープフルーツ、ラベンダーとカルダモンが甘く香る、というのがキーノートです。ラベンダーが抜けてきた後もグレープフルーツが持続しているのが不思議ですが、全体的に重くはないアロマティック香でまとめられていて、暗く歪んでいくレジンノートではありません。ラストノートになってミルラが香ばしく、そして甘く肌に残ってオリエンタルとなるのですが、ラベンダーがありつつもメンズにはならず、ユニセックスなまま消えていきます。なんとなく、チリペッパーを使っているようにも感じるのですが、肌がピリピリしてしまう方がいるかもしれませんのでご注意を。(05/11/2014)

 

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