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Lapis Philosophorum / ラピス・フィロソフォーラム


<香 調> アロマティックオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
カラムス、ジュニパー、ラム、ホワイトトリュフ、グレープフルーツ、ぶどうの搾りかす
ミドル
オマーンフランキンセンス、メスキート、アンバーグリス、メントール
ラスト
オポポナックス、ミルラ、ムスク、オークモス



2013年発売の9つ目の香りは石は石でも、宝石ではなく賢者の石というタイトル。自由ですよね、想像って。夢があってステキです。彼は賢者の石を、太陽の輝きのような人間の本質を見極めるもの、と定義したようです。

これまた個性的な香りを作ったなぁ、というのが第一印象です。シトラスノートは強くなく、香りの軸になっているのはなんとカラムスです。日本で言う菖蒲の精油そのままの香りがトップから香るのですが、この精油はクセが強いので、一発でそれと分かります。カラムスを軸としたトップを過ぎると、ミルラとやオポポナックスのような菌類系の香りにモスが重なった香りとなって落ち着きます。メントールが加わっているものの冷たさを感じるような爽快感はなく、ミドル以降はフランキンセンスとミルラというコンビネーションが軸となっているのですが、通常はフランキンセンスが強めでミルラを補佐的なバランスにします。でも、こちらではミルラが強く出ているために少し菌類っぽい香り方になっているんですよね。そこがトリュフにも繋がっているのかもしれません。

(08/10/2013)

 

 

クセの強いカラムスがトップを占領していますが、パルファムはEdPよりも穏やかでとても感じの良いスタートです。使いにくいカラムスを使いこなした感じがして好印象。そこを抜け、余韻を楽しんでいると香りは少しずつゆっくりとフランキンセンスやミルラ、オポポナックス系のスイートレジンへと変化していきます。鼻を近づけて香ると微かに感じ取れる程度のメントールがありますが、それは瞬間で消えていきます。後半はスイートミルラ、つまりオポポナックスが軸へと切り替わり、オリエンタルな余韻へとつなげていきます。カラムスとミルラ、とてもユニークな組み合わせですよ。

(12/10/2017)

 


 

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