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Sampleレヴュー

 

 

■Belle Epoque (2017年)

狂気がやって来て、根拠がなくなり、アートが勝利する。

ヨガヨモギ、リコリス、ミルラ、フィグウッド、フランキンセンス

精油率の高そうなアニスミルラが香ばしく香ります。少しカラメルっぽくも感じられるスイートビターなリコリスに、精油らしさを感じるミルラが重なって香るのです。でも、精油だとどうしても重くなりがちな香りが、薄く広がっていく様子を見ると、25%にするには大量の軽い素材を入れないとこうはならないはず。軸はきっとあまり主張をしない合成香料のウッディノートにあるのではないかと思います。付けた瞬間の香りが一番インパクトがあり、そこがとてもステキなのですが、時間と共にあっさりと薄れて消えていくのです。少しもったいないなぁ・・・。でも、トータルとしてはこのブランドの方向性を感じられる名刺代わりの香りだと思います。(13/10/2017)


■Berlin(h)er (2017年)

ベルリンの廃墟の中、花々や木々が甘やかな小道を作り出す。

ミント、ヘンプ、グリーンノート、アトラスシダーウッド、アンブロキサン、アンブロセニド

ベルリン人とHerをかけたタイトルです。8種の中では一番アロマティックな香りで、決してレディースという雰囲気ではありません。早春から初夏のアロマティックグリーンがメインで、花咲く小道という印象がぴったり。キリッとしたグリーンノートとミントで始まるのですが、次第に微かなハニーノートとアンバーグリスノートに切り替わっていきます。アンブロセニドというのはとてもパワフルなアンバーグリスノートで、近年頻繁に使用されている合成香料の1つです。強すぎる香水も多くて、またこれか・・・と思ってしまったのですが、バランスが良くあまり主張しない程度に抑えられていますのでご安心を。逆に最後はアンバーグリスではなく、フランキンセンス調の香りが肌に残ります。(13/10/2017)


■Black Tar (2017年)

メキシコの22時、アスファルトから香りたつ都会の香り。毒にはいろいろな顔がある。それらは一瞬で消え、印象だけが残る。

クローヴ、スカイノート、コンクリート、ケード、ラブダナム、インディアンチュベローズ、ガイヤックウッド、パチョリ、モス、ベチバー、アンバーウッディ

Type Writer同様に、時代を映し取った鏡のような香り。昨年から今年はスモーキーなタール系の香水が次々とリリースされ、新たなブームを形成しています。そのど真ん中を狙った香りで、スモーキーなアンバーウッディが広がります。ウッディノートの軸はスパイシーでスモーキーなガイヤックウッド。ガイヤックウッドに微かなシプレノートとラブダナムを重ねて深みを出したというもの。ベースがあまりダークではなく、比較的あっさりとしていますので、アンバーウッディノートやガイヤックウッドの合成香料を使用しているのでしょう。(12/10/2017)


■Blue Mandarine (2017年)

空気に漂う上澄みの香りは、甘やかな生活を映し出す。

ブルージンジャー、グレープフルーツ、タンジェリン、クレメンタイン、ネロリ

肌に乗せた瞬間からジンジャーとシトラスがあふれ出します。とにかくシトラスが満開で爽快。皮の苦みを感じるビターシトラスがメインで、少しウッディノートが感じられるあたりが普通のシトラスコロンとは違い、少し大人の風情を感じさせ、爽やかなまま消えていきます。取り立てて珍しかったりユニークな香りではないのですが、8種のラインの中には1つくらいこういう香りも欲しいですよね。顧客全てがニッチなフレグランスファンだとは限らないのですから。このブランドの世界観が好きだけど、使いづらい香りはちょっと・・・という導入編的な香り。(12/10/2017)


■Madeleine (2017年)

絶対に消えて無くなるなんてことはない気持ち。

ベルガモット、ヘリオトロープ、ビターアーモンド、ホワイトムスク

とてもとてもとてもシンプルな香り。何と言ってもヘリオトロープとアーモンドしかないように感じられるから。トップでパッとアーモンドが弾け、そこからとても相性の良い杏仁系のフローラルノートであるヘリオトロープがアーモンドを包み、さらにそれらをホワイトムスクが柔らかく仕上げている、というのが全体像です。シンプルですが、残り香の軽やかさ、甘さの程度、濃度はあるのに持続があまり長くなくあっさりとしている点が、ミニマムで仕上げた良品だと感じさせてくれます。消えてなくなりそうで、なかなか消えないところがテーマに繋がっていくのでしょうか。(11/10/2017)


■Pluie Noire (2017年)

燃える情熱の涙のように。黒い雨というタイトル。

エレミ、アクアノート、ジュニパーベリー、ゼラニウム、アイリス、セージ

とても土っぽい、埃っぽいアイリスにアクアノートを足したという香り。アイリスというよりもキャロットシードに近く、とにかく土っぽいパウダリーノートが冷たく肌を包むのです。とてもユニークな発想で作られた香りだとは思うのですが、万人が好むようなテイストではありません。それでもアクアノートがあまり得意ではない方も取り込みそうな調香ですので、機会があれば是非お試しを。アクアノートはパワフルではないのですが、薄っすらと持続し、ウッディな残り香をけん引していき、最後はモスっぽいニュアンスと近年良く使用されているアンバーグリスノートが肌に残ります。(11/10/2017)


■Tonka Fever (2017年)

何も見えない真っ暗な中をじっと見つめ、強迫観念が燃える。

ピンクペッパー、ブラックペッパー、バニラ、トンカビーン、パチョリ、ジャマイカンラム

トンカビーンという直球なそのままのタイトルの香りは、少しホワイトチョコレートを感じさせるバニラの中からスパイスが見え隠れする、というものでした。このスパイスというのが、バニラの香りの中に潜んでいるわけで、甘さがあればあるほどスパイスは際立ちません。ココナッツがカレーのスパイスを押さてマイルドにしているのと似ています。だから、バニラの中をじっと香り、スパイスを探していくわけですね。それは強迫観念のようなスパイスではないし、難しくもない香りですが、グルマンでありながらグルマンだけではないよね、と思わせるオリエンタルバニラです。(10/10/2017)


■Type Writer (2017年)

午前4時30分のパリ。眠れぬ夜、肌に染み込む黒インク。

シスタス、アルデヒドC12、ヴァージニアシダーウッド、パピルスウッド、パチョリ、サフラン、カストリウム、レザー、アンバーウッディ、ラブダナム

肌に乗せた瞬間から、スモーキーなアンバーウッディノートがスパークしました。香りの軸はウッディノートにあるのですが、そこに重なっているのがレザーっぽいカストリウムで、実に今の流行、特にニッチなフレグランスファンの好みを把握しているなぁ、と思う香りとなっています。もう少しタールが強かったら、Beaufortにも通じる香りで、タールとパチョリに微かなアルデヒドを合わせることで、インクっぽさを出したというもの。スモーキーなオリエンタルウッディで、最後はアンバーウッディノートが肌に残ります。現在の流行を写し取った時代の鏡のような香り。(10/10/2017)

 

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