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Sampleレヴュー

■Living Coral (2019年)

プラチナとアイリスにインスパイアされたというグルマンなアイリス。

 

 

トップ:ヴァイオレットリーフ、サフラン
ミドル:ヴァイオレット、アイリス、ピーチ、イランイラン、ローズ、ベンゾイン、ヘリオトロープ、スズラン、シナモン、ジャスミン
ベース:クリアウッド、アンブロキサン、コットンキャンディー、アンバー

いろいろ、本当にいろいろと重なっていますが、印象としてはしっかりアイリスで始まります。素肌のような、真っ白ではなく少しピンクっぽいニュアンスが感じられる点がタイトルにつながっていて、サフランやピーチの欠片がアイリスを彩っています。時折感じられるシナモンはとてもセクシーなアクセントで、時間と共にヴァイオレットアンバーのようなオリエンタルへと変化していきます。グルマンというほどリアルなグルマンではありませんが、トップからラストの変化が顕著で、香水らしさを楽しむことができます。(23/07/2019)


■Black (2019年)

ドバイのパフューマリーで働いていたことがあることから、ウードをテーマとした香りがブラックとなりました。

トップ:ピンクペッパー、フランキンセンス、ローズ、アンバーグリス
ミドル:パチョリ、ナード、ウード、ベンゾイン
ベース:アンブロキサン、オークモス、アンバー

ピンクペッパーが勢いよく弾けて始まるとてもドライな香りです。アンバーグリスの硬質でミネラルっぽいニュアンスがフランキンセンスと重なり、アンバーウッディローズへと変化していくのです。ベトナム産のウードが使用されているそうですが、リアルなアニマリック系ウードではなく、飽くまでもアンバーウッディ系のウードで、モスやパチョリなどでアクセントを添えたという香りです。甘さが強くありませんので、グイグイと主張するタイプのウードではなく、海藻系のモスが肌に残ります。(23/07/2019)


■Purple (2018年)

パープルは、シュガーフリーと名付けられた口にできるパフュームに。それは、キャンディーやチューインガムを別の展示会で作ろうとした際、ロットが多すぎてなかなか製品化出来なかったことから、香水ラインに加えたようです。展示会では香りのキャンディーが配布されました。フレグランスとフレーバーは共通する香料がたくさんありますからね。だから、飴のように舐めて楽しむというSucksなのです。

 

 

アンバーグリス、パインツリー、ジンジャー、ミモザ、アイリス、アンブロキサン

パッとアイリスが弾けてスタートするのですが、アロマティックなパインニードルがヴァイオレットリーフ系のグリーンノートと共にトップを彩ります。とてもユニークな組み合わせだと思います。通常はヴァイオレットリーフのみですからね。そこにパインニードルを合わせるなんて。香りはその残り香を引きずりながら少しスパイシーなアイリスへと変化し、最後はアンバーグリスノートとなって肌に残ります。(18/05/2018)


■Yellow (2018年)

黄色は只のサインでしかない。黄色の香りを作ったわけではなく、ただ商品を分けるために黄色にしたまで。

パチョリ、アンブロキサン、ラム、タイム、クミン、シプリオール、ファーバルサム、サンダルウッド、ウッディノート、アンバー

とてもオリエンタルなウッディノートです。タイムとパチョリが落ち葉のように香り、そこにファーバルサムが加わってオリエンタルへと変化していくのです。アンバーウッディというよりもアンバーとウッディノートで、後半はどんどんファーバルサムが強くなり、オリエンタルとなって消えていきます。持続も抜群ですよ。ただやはり、しっかりと楽しむにはタイトルやストーリーが必要だと感じました。目隠しで料理を食べてもあまり美味しく感じられませんよね。五感をフル活用するから楽しいのです、きっと。(18/05/2018)


■Green (2017年)

セドラアンバー、ヘディオンハイシス、アンブロキサン、ボワアンブレンフォルテ、エチルリナロール、マンダリン、アンバーマックス、ジンジャー、カルダモン、マグノリア、ダヴァナ、マルトール、バニリン、ルバフラン、ヴェルトフィクスクール、ハバノライド、マグノラン、ブラックペッパー、セドリルアセテート、アンブロセニド、ヘリオトロピン、ガイヤックウッド、フランキンセンス、ラブダナム、フルフリルメルカプタン、メチルフルフラール、エチルジメトキシピラジン、メトキシメチルピラジン・・・など。

 

 

Blueはエアリーで、PinkはRedにも近いフルーツが香り、なんとなくカラーに合っていたのですが、こグリーンはグリーンではありません。例えるなら茶褐色。それはもちろんグリーンな要素が少ないからでもあるのですが、基本的にはスパイス、アンバーグリス、ウッディ、ムスクにナッツ系の香ばしい香り、カラメルなどを重ねているのです。このナッツ類の香ばしさがスパイス、特にカルダモンと重なって弾け、コーヒーはないけれどカルダモンコーヒーのようなニュアンスを感じるのです。そこから次第に、グリーンでフルーティーというルバフランというルバーブ系の香りやアンバーグリスノートが前に出てくるようになり、香ばし系のアンバーウッディオリエンタルへと変化していきます。3つの中では一番個性的な香りですね。(28/07/2017)


■Blue (2017年)

アンブレットリド、カシスベース、マイヨール、リリアール、カルダモン、サンダルウッド、マテアブソリュート、イソイースーパー、ハバノライド、ヘリオナール、バニリン、キャローン、ヘディオン、ヒドロキシシトロネラール・・・など。

 

 

とてもエアリーというか、水のような透明感をもったドライでスパイシーなウッディムスクです。アロマティックな成分も多くあるのですが、キャローンのようなマリンノートと透明感のあるフレッシュノートの方が強く、薄く色のついた水のようにさらさらと肌からこぼれていきます。それでもベースには軽やかなアンバーウッディやアンバーグリスが潜んでいますので、付けすぎるとしっかり香っていて大変な思いをしてしまうかも。ケミカルだから成せる香りであり、透明感であり、香水だと思います。(28/07/2017)


■Pink (2017年)

ジャヴァノール、ヴェラモス、バニリン、ラズベリーケトン、エチルリナロール、アンバーマックス、カシュメラン、ティンバーシルク、ベルガモット、ゼラニウム、エチルマルトール、リナリルアセテート、パチョリ、ヘキシルサリチレート、ヘリオトロピン、アミルサリチレート、ヘリオナール、メチルパンプルムース、アルデヒドC-14、メロナール、ルバフラン、エチルバニリン、ローズケトン、ジメチルベンジルカルビニールアセテート、フローラルオゾン、リッファローム、インドール、メチルアンスラニレート、ヒベルナール・ネオ、クマリン、リナロール、レモン、ティンベロール・・・など。

 

 

どのような香りが使われているか分かってしまっているのですが、香りはフルーティーフローラルウッディで始まります。少しストロベリー、ラズベリー調の可愛らしいフルーツを軸に、フレッシュなフローラルノートたちでアレンジした、というもの。結構バニラを軸としたスイートノートも強めで、さっぱりとしつつも甘さは残るのですが、この香りのベースにはアンバーウッディノートが多量にあり、最後は少しオリエンタルにも感じるスイートウッディとなって落ち着きます。合成香料名を確かめながら香ると面白いとは思いますが、香り自体はユニークなものではなく、今までたくさんのファッションブランドがリリースしてきた中の1つという印象ですね。(28/07/2017)

 

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