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Sampleレヴュー

 

 

■Easy For Ecstasy (2013年)

お互いを感動させるものが、バラでもチョコレートでもなくなった頃。本当の愛を香りで表現したら、この香りに。この香りがあれば水もシャンパンに変わる。

トップ:ホワイトムスク
ミドル:アンバー、シダーウッド
ベース:ムスク

どれだけセクシーな香りなのかと思ったら、薄っすらとしたアンバーウッディムスクでした。とにかくムスクが全てで、ムスクの中に少しずつアンバーノートやウッディノートが隠されている、というようなテイストです。ホワイトムスクをテーマとした香りはたくさんありますし、そもそも珍しい香りではないのですが、たっぷりと肌に乗せたムスクが体臭と重なり、肌の香りとなって香ってきたら、セクシーだと感じることでしょう。自分ではなく、好きな人に使って欲しいものなのでは?(25/04/2017)


■Midnight on Max Street (2012年)

デートをして食事をした夏の夜はまだ長く、これから過ごす夜をイメージした香りに。以前のタイトルはEmotional Oudでした。

トップ:オレンジ、ピンクペッパー
ミドル:ナツメグ、ローズ、プラム
ベース:ウード、バニラ、シナモン

Sensual Oudと名付けられていたDate Me In Downtownに比べたらウードが香るスパイシーオリエンタルで始まります。ナツメグが効いたウッディオリエンタルなウードで、フルーティーだというほどプラムは香らず、ローズウードというほどローズも香りません。ただ、ムワッとした熱気のようなものを感じるもわもわとしたウードで、時間と共にシナモンが感じられるようになります。フェミニンではなくどちらかというと男性的にまとめたウードですね。ラストはウードというよりもアンバーウッディな香りやアンバーグリスノートが主体となりますので、ウードを期待すると少し違ってきますのでご注意を。そう思うと改題して正解ですよね。(25/04/2017)


■Out at the Opera (2010年)

彼女が彼をオペラに誘う。彼は彼女がこの日のためにどれだけ時間をかけて特別な夜を演出したのか知る由もない・・・。以前のタイトルはGlamurous Oudでした。

トップ:ナツメグ、サフラン
ミドル:ローズ、レザー
ベース:ウード、ムスク、ウッディノート

Midnight on Max Streetの対になるフェミニンなウードかと思いきや、少しメタリックにも感じるレザーがローズやサフランと共に香るオリエンタルレザリーな香りでした。メタリックに感じられるのはローズの香料だと思うのですが、
それはトップで姿を消し、時間と共に肌に残るのはローズの残り香とウッディムスクです。ウードもレザーもそれらしさは前に出ることなく薄れていきますので、ライトだけど個性的で、でも使いやすくまとめられた香りだと言えます。(25/04/2017)


■Romeo on the Rocks (2010年)

Greyというメンズの香りだった香りの改題。タイトルはバーのシーンで、シングルモルトを飲んでいた男性が、多くの客の中から1人の女性に惹きつけられていく様子を表現したもの。

トップ:レモン、ガルバナム、ベルガモット
ミドル:マグノリア、サンダルウッド、シダーウッド
ベース:モス、ムスク

メンズだったそうですが、香り自体はとてもユニセックスです。ガルバナムの効いたシトラスグリーンで幕開けし、爽やかなそれこそコロンのような香りが広がっていくのですが、シトラスノートが次第に少しダスティなフローラルノートへと変化し、やがて精油ではない軽やかなウッディムスクへと変化していきます。モスは強くはなく、シプレというほどの香り方ではありません。またシトラスノートの中のレモン(に似た成分)が持続をしますので、意外にも長くさっぱりとしたシトラスウッディムスクを楽しめます。(24/04/2017)


■Date Me In Downtown (2010年)

Sensual Oudというタイトルだった香りで、男女が出会い、夕暮れの頃をデートした、そのデート中の大切な時間を表現したもの。

トップ:アップル、サフラン、チェリー
ミドル:プラム、オレンジブロッサム、ジャスミン
ベース:ウード、サンダルウッド、バニラ

センシュアルなウードというタイトルを改題して正解です。何故なら、ウードをタイトルとするほどウードがメインではないから。香りは調香の通りにアップルやプラムの香る可愛らしいフレッシュフルーティーフローラルで、ベースに通じる要素はあまりありません。全体的にフルーティーフローラル、という香りで1つ1つのフローラルノートは主張することなく、ふんわりとした薄いヴェールのように肌を包んでいます。主張の少ないフルーティーフローラルさはとても上品ですよ。逆に主張がない分物足りなさを感じる方もいるのかもしれません。(24/04/2017)


■Boudoir Belle (2010年)

Roseと言うタイトルの改題。美しい私室という意味ですから、本来の美しさを表現したのでしょう。

トップ:アルデヒド、ホーソン
ミドル:ローズ、イランイラン
ベース:ベンゾイン、ムスク、バニラ

香りはパウダリーなローズアルデヒドです。バランスとしてはアルデヒドが強めなのですが、このアルデヒドがとてもローズやムスクとマッチしていて、エレガントに広がります。寝室をイメージした香りはどうしても女性の場合鏡台のパウダリーなコスメ系の香りがテーマとなりますが、こちらはそこを感じさせつつももっと爽やかに、セクシーというよりエレガントにまとめたもの。アルデヒドが強く香ると少しクラシカルなテイストになっていきますが、それほどクラシカルに感じないモダンなまとめ方で、最後はオポポナックスベースを彷彿とさせるパウダリーなオリエンタルムスクとなって消えていきます。最初に発売された香りの中にこうした香りが含まれていたということがブランドとしての価値を物語っているように思います。流行とは無縁である、と。(24/04/2017)

 

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