都会に住む現代の遊牧民をイメージした香りで、タイトルは誘惑や幻を意味しているようです。

これこそ、彼らしいテイストです。クミンがしっかりと効いたカレー粉テイストの香りで、なんだかカレー粉の効いたスナックを食べている時の手についた香りに感じてしまうくらいカレー粉っぽさが満開です。これはちょっと肌に使うべきものとしてはどうなのかと思いますが、そのカレー粉の香りの奥から少しスパイシーな軽いウッディノートが顔を出します。ウッディノートというよりも樹木の根の粉末のような感じの香りなのですが、ミドルを過ぎてもきちんとカレー粉が存在しています。これは、ある意味凄い。

(12/07/2011)

ホワイトボトルが無くなってしまうということで、1つだけ買うとしたら・・・と決めたのがこちらでした。あまり良いとは言えないデザインですが、なくなると思うと保存しておきたくなるのがコレクターの心情。香りは、何度香ってもやはり好きという、昔のルタンスを彷彿とさせる、これぞニッチというテイストです。ドライなクミンが金属的にも感じられるアンバーウッディノートと共に香り、グルマンにも思えるほど、カレースナックを思い起こさせます。クミンを日常的に良く使うようになったこともあり、クミンの香りが以前より美味しいスパイスに感じられるようになりました。特に、カレーだけでなくシソっぽいテイストをクミンの中に感じるのです。

ユニークな個性で楽しませてくれる、クセになってしまうような唯一無二の香り。

(14/02/2018)