2017年発売で、スペインというカテゴリーの香りです。スペインと言えばフラメンコ。そのフラメンコダンサーを、ギターサウンド、それを聴くと心が躍りだすスペイン人の気持ちを原点に立ち返るような心持ちで表現したもの。だから、スペインらしい(ヴァレンシア)オレンジブロッサム、パッションをローズで、アンバーでドレスのブラックを表現。

上記のようにMajaという香水が以前Myrurgiaから発売されており、そのデザインが今回に繋がっています。

でもそれ以前にもこうした赤いバラをモチーフとした、フラメンコダンサーの香水は発売されており、原点に還る、スペインと言えば・・・というテーマにはぴったりなものだったのではないでしょうか。彼らには引き継がれてきた遺産がたくさんあるのですから。

香りは、可愛らしいラズベリーとローズで始まります。可愛らしいフルーティーフローラルで始まったものの、すぐに色が褪せていくというか、渋めな香りへと変化していくのが特徴で、サフランの香るフロリエンタルへと変化していくのです。ベースはオリエンタルウッディがサフランと共に敷かれ、それがラズベリーとローズを包み込んでいます。サフランもスペインは産地ですし、サフランが醸し出すレザーっぽいニュアンスも、もちろんスパニッシュレザーへとつながっていきます。スペインらしさを感じさせる、フェミニンな赤と黒、といったところでしょうか。これを付けて是非、フラメンコを踊っていただきたい。

バルセロナ市内にたくさんあるお土産屋さんで、偶然目にしたフラメンコダンサーの人形。買うかどうかを悩んだ末、持ち帰るのが大変だ、と諦めたのですが、この香水を頂いたからには買わずにはいらませんでした。ミラーに映る背中もセクシーなショットをSNS等にアップし、後日お礼を伝えたのでした。

(06/11/2017)