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Sampleレヴュー

 

 

■Fil Rouge (2017年)

赤い糸というのは世界共通です。大切な人たちを結ぶ、絆の香り。

マンダリン、ヴァイオレット、ウード、タバコ、バニラ、ベンゾイン、アンバー、バニラ

赤い運命の糸ならば、情熱の赤いバラくらい使うものなのでしょうが、そこをタバコやウードでまとめたという個性的な香り。でも、香り自体はどっしりとしたものではなく、どことなくオリエンタル調・・・という程度に感じられるのは、香りの軸がヴァイオレットにあるから。アルゼンチンタンゴを思い起こさせるような褐色の肌と衣装にフィットしそうな香り。時間と共にタバコよりもウードよりもアンバーが前に出てきて終わりますので、アンバー系のフロリエンタルというのが全体像ですね。どことなくカサブランカ調にも感じられる香りとなって終わりますので、重ね付けとしてはシンプルなジャスミンやスズランが合うと思います。(24/10/2017)


■Love Twist (2017年)

まさか、タイトルはカルチャークラブの曲じゃないよな? と思った昭和世代です。

マンダリン、レッドフルーツ、チュベローズ、イランイラン、ローズ、パチョリ、サンダルウッド、ムスク

いや、でもこれは・・・やっぱりそうなのかも、と思った香りでした。湿布っぽいチュベローズのアコードが少しフルーティーにトップで弾け、ユニセックスだけどフェミニンというカルチャークラブ寄りのイメージに傾いていくのです。ちょっと先入観ありすぎな香り方になってしまいましたが、香りとしてはフロリエンタルで、チュベローズをフロリエンタルにまとめたというものです。特に最後はチュベローズの残り香とパチョリムスクが重なり、性別を超えてセクシーに香ります。(24/10/2017)


■Morphosis (2017年)

形態というタイトル。彼がどのような意味合いでこの単語をタイトルとしたのかわからないのですが、形態が変化する様子は昆虫をイメージするのが一番ですよね。つまり、外側から見た自分自身の形、というような意味です。

オスマンサス、ジャスミン、モカアコード、ヘリオトロープ、パチョリ、ムスク

調香のイメージ通りの香りです。オスマンサスらしさは抑え気味で、ジャスミンとコーヒーという意外な組み合わせをパチョリが包み込むように香っているのがとにかくユニーク。スイートパチョリと言えばそれまでですが、きちんとジャスミンがあって、さらにコーヒーが良いアクセントとなってパチョリに組み込まれているのです。オリエンタルだけどフロリエンタルというほどではなく、グルマンでもありません。軸となっているパチョリが幼虫だとしたら、羽化するように仕向けたのでしょうか。でも、出てきたのは蝶ではなく、蛾だったという・・・。平凡なスーツを香りで個性的に見せると考えると、香りで形態を変えてみるというイメージなのかな。(23/10/2017)


■Weekend Postmoderno (2017年)

週末のポストモダンという変わったタイトルです。モダンの後、つまり次の時代のこと。過ぎ去った過去を恥ずかしく否定するような感覚にも似ているのではないでしょうか。

スズラン、カルダモン、コリアンダー、ピンクペッパー、グリーンペッパー、アイリス、ムスク

とても抽象的なタイトルですので、どのような香りにも出来てしまうわけですが、これはとてもユニークにまとめられたアイリスです。スパイスで冷たさを感じる、空気感のあるアイリスで始まるのですが、その様子は近未来のコンクリートばかりの無機質な風景にも似て、生物感というか植物らしい部分を感じないのです。静か動かで言うと静の香りで、時間と共にアイリスからカルダモンへと切り替わり、カルダモンとアイリスのコンビネーションが人が肌に残ります。緑の全くない風景の中に、1人ポツンと取り残されたような、孤独なカルダモンアイリス。僕は、とても好きです。(23/10/2017)

 

 

サンプルセットだけでなく、7.5mlのディスカバリーセットも用意されました。販売予定はまだ未定とのことでしたが、そろそろ発売となるかもしれません。

(08/01/2019)

 

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