2007年発売。広大な台地をバイクに乗って駆け抜ける。自分自身を取り戻す、自由な空間をレザーの香りとして表現したメンズののEDT。ローンスターとはアメリカのテキサス州を意味しているそうで、テキサスのカウボーイをイメージし、旅の思い出をカウボーイのレザーと駆け抜ける草原をグリーン香で、馬に乗って駆ける様子をラブダナムのアンバー香で表現しているように思います。

レザーは調香にないのですが、上記のものを使用してレザーノートを再現したようです。バーチタールはレザーの香りを再現するのに必要なのだそうです。それがどっしりとミドルにあるために、どっしりとトップからレザーなんですよ。レザーにアイリスを加えて柔らかくしたようなものではなくて、ミドルのラブダナムががっつりと効いた男性的なセクシーさを感じさせるレザーです。樹の持っている苦味な部分がレザーの香りととてもマッチしていて、アンバー香ともよく調和していると思います。ガルバナムや基本トップの香りはあまり感じないのですが、フルボトルだと感じるのかな。このブランドの中で1つだけ選ぶとしたらこの香りを買うと思います。

※Sampleレビューへの追記です。
結果としてこのボトルをフルボトルとして購入しました。トワレなのですがとても濃厚な香りで、付けた瞬間からアンバー調のレザーです。少しパウダリーに香っているのはアイリスではなくてトンカビーンですね。トップノートはあまり強くないようですので、ジャスミンやガルバナムもあまり感じないのですが、全くなかったとしたらもっと重く渋くなってしまっているのだと思います。香りが濃厚なのですが、時間と共にキレイに変わり、レザーというよりもアンバー香の方が残っていきます。もちろんレザーっぽさも残ってはいますが全体的に持続はそこまで長くはないです。でも、このトップの濃厚さを考えるとこれ以上濃度を上げてしまうと逆に使いにくくなってしまうような気もしますね。ボトルの下部に雲のような煙のような澱がありますが、これも天然香料使用の証。柔らかなラストノートが続くとても良質なレザーのメンズ香だと思います。

この製品はボトルのラベルがいくつか変更になりました。彼のオフィシャルサイトで投票があり、154人の投票の結果このラベルになったようです。発売当初は違うラベルでしたよ。

(04/04/2008)