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VE±Velvet / ヴェルヴェット


<香 調> アロマティックウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 75ml
<濃 度> EDP

トップ
レモン、エレミ、カルダモン、スペアミント、シダーウッド、パチョリ、ベチバー、オゾンノート
ミドル
ラスト



Jean Jacquesが手がけた最初の香り。ベチバーはCO2エクストラクトを使用したもので、タイトル通りにテーマはヴェルヴェットの手触り。

 

 

香りは調香にある香りたちが少しずつベチバーに重なって香っているという印象で、カルダモンあり、スペアミントあり、レモンの欠片とフレッシュノート(これがオゾンっぽいニュアンスをもっているのかもしれません)。そしてベースにはベチバーを支えるパチョリが見え隠れしています。香りがないものを香りで表現したわけですから、正解などないのですが、彼が肌ざわりを伝えるために使用したのがベチバーだった、というのは温かみのある少しアーシーな香りだからかもしれません。単品香料ではないベチバーが合成香料に支えられ、ナチュラルにでも香水らしくまとめられて香ります。ベチバーの精油の香りがお好きな方であれば外すことはなく楽しめるでしょうね。

上記のものは発売当初のボトルなのですが、すぐにキャップが変更となりました。ラインが増えるに連れ、ラベルも少し変更に。

(23/02/2017)

 

全てのタイトルに入っていた±が無くなり、シンプルなタイトルで統一されました。ボトルやキャップは頻繁に変わり、目新しさやリスタートなニュアンスを打ち出したのですが、なかなかに鳴かず飛ばずです。ファブリックの手触りにフローラルはあまり必要ないし、レザーはレザーの手触りなわけで、幅広いラインを打ち出すには別カテゴリをスタートさせるしかなく、2022年にSolaro Collectionがリリースとなりました。

この香りはうーん、ベチバー系だよね、という大きなくくりで終わってしまうとてもシンプルな香りです。香りの変化も大きくはなく、深みがあるわけでもなく、斬新なテーマに向き合ったわけでもなく、世界観や歴史が感じられるものでもありません。そのシンプルなベチバーの香りは、衣服のように身体を包み込むというテーマにぴったりで、GuerlainのAqua Allegolliaのよう。気負うことなくいつでも使える香りだし、難しいことなんて何もない香りですが、195ユーロとなると身構えてしまうのではないでしょうか。新しいラインは試していないのですが、この初期の香りはアメリカっぽいテイストです。

(17/01/2024)

 

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