Jean Jacquesによる調香で、10月発売の香りです。ツイードと言えば、厚手のウールで織られたものですよね。スコットランド地方から生まれたもののようです。やはり寒い地方のものだったんですね。

調香はシンプルに5種しか明かされていませんが、アンバーウッディムスクというのがキーノート。ヴァイオレットリーフはほとんどわからず、グリーンなキュウリっぽいテイストの香りではありません。ブラックペッパーはアンバーウッディノートの硬質な部分をトップで強調し、時間と共にバニラの香るスイートアンバーウッディへと変化して落ち着きます。やはりある程度の甘さがないとツイードの温かさは表現出来ない、というか、ツイードに合わないということなのでしょう。肌で温められて香るこの香りはとてもシンプルですが、気軽に羽織れる、使えるという意味ではブランドの意向に沿っているのだと思います。技巧的だったり、個性的な部分を際立たせたものではありません。

(27/10/2014)