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Sampleレヴュー


■Naja (2017年)

ブランドは今年10周年を迎えるということで、記念に限定品(650個)が発売に。タイトルはアラブの言葉でコブラのこと。愛と崇拝をテーマにブラックボトルでの登場となりました。

 

 

メロン、リンデンブロッサム、オスマンサス、タバコ

展示会でムエットで香った際はタバコが際立ったレザー調のとてもクールな香りだったのですが、肌では少し印象が変わりました。まずはきちんとトップにニュアンスとしてのメロンが香ったこと、次にリンデンブロッサムがタバコを明るく盛り立てていたこと。オスマンサスのアブソリュートはレザーのニュアンスを含んでいますので、タバコやレザーとの相性は抜群なのですが、そこまでオスマンサスアブソリュートらしさを感じるものではなく、スモーキーなタバコレザー系がメインとなり、ブラックコブラを表現するに相応しい香りとなって消えていきます。ただ、僕は薄っすらとですがカストリウムの影を感じるんですよね。レザーに合うアニマルノートですので使用しているのかもしれません。(27/04/2017)


■Mito (2012年)

話題になっていた4つ目の香りが登場です。今回はご本人そっくりなイラストで公開となりました。香りはコモ湖にある16世紀のエステ家の別荘(とても有名です)にインスパイアされたもの。

 

 

マグノリア、モス、サイプレス、シトラスノート、ジャスミン、ガルバナム、ヒヤシンス

最初に香った際の印象が、うわぁ、豪華!! というものでした。トップからガルバナムがアブソリュートっぽいフローラルノートと共に香り、濃厚で複雑、更に豪華な香りとなって広がったのです。いくつかのアブソリュートを使用していると思うのですが、それぞれは単体として香らず、ガルバナムというキリリとしたグリーンに包まれて香るのです。フローラルノート、特にローズ系にガルバナムが加わるとヒヤシンス調となっていくのですが、こちらはそれほどヒヤシンスをメインとした香りではなく、かといってイメージ画像にあるようなマグノリアを彷彿とさせるものではありません。でも、やっぱり全体としては豪華でシックなグリーンフローラルシプレです。系統が全く同じというわけではないのですが、GuerlainのChamadeがお好きな方は、豪華版として楽しめそうな香りです。(27/04/2017)

 

 

■Kiki (2007年)

長年仕事をしていたパリへのオマージュとして生まれた香り。

ラベンダー、カラメル、ムスク、フルーツ

とても甘く優しいラベンダーの香り。フランスと言えば南仏のラベンダーを思い浮かべる方もいらっしゃるはず。パリではありませんが・・・。付けた瞬間から広がるラベンダーが甘い香りに包まれて柔らかく香ります。しばらくするとフルーツが出てきて少し変化球ならベンダーへ変化します。ラベンダーが強いとメンズっぽくなりますが、これは微妙にルタンスっぽいユニセックスさを出しています。ただ、ラストノートは古典的なアンバーラベンダー風になるので、パルファムではなくてもキャロンのプールオムで良いかと思ってしまいました。とても良い香りではあるのですが・・・。この甘さがないとラベンダーの持続が短くなってしまうんでしょうね。(14/09/2009)

EdPのレヴューを追記です。香りはラベンダーの精油感がたっぷりと感じられる美しいスタートなのですが、パルファムでは感じなかったフルーティーさを感じるものに。ラベンダー自体は持続があまり長くはないのですが、肌にはフルーティーなムスクが残るのです。これはパッションフルーツやルバーブのような少しグリーン調のフルーティーノートで、それがムスクと共に残ることで持続を確かなものとし、ラベンダーだけでは終わらないユニセックスな香りへと落ち着かせています。(26/04/2017)


■Onda (2007年)

うねり、波という意味を持つタイトルで、常に良き物を愛する人たちに向けた香り。

ベチバー、ジンジャー、メース、コリアンダー

パチョリはないのに絨毯の香り!!と思ったスパイシーなベチバーです。とってもスパイスが効いていて、ベチバーのウッディノートが暗い座敷に敷かれている絨毯をイメージさせます。しばらくするとベチバーよりもスパイスが強くなってきてメースが全面に現れ甘さが出てきます。これはメンズ寄りのユニセックスだなぁ・・・。時間と共に乾いた香りになってくるのですが、僕は結構好きな渋い香りです。(14/09/2009)

EdPレヴューを追記です。パチョリがないと思ったら調香にもパチョリがありました。そりゃそうですよ、香っているのですから。たっぷりのパチョリとベチバーを軸としたアーシーな香りがスパイスと共に弾け、土臭いウッディノートが存在感たっぷりに香ります。フローラルノートが少ない分メンズっぽく感じられるのですが、ベチバーやパチョリの精油がお好きな方であれば使えるのではないでしょうか。トップのガツンと来る個性に負けず、穏やかに変化するラストまでご確認を。特に最後はムスクが濃厚に肌を包みます。(26/04/2017)


■Rubj (2007年)

Sheikh Nefzaouiというアラブのシーク(首長)が書いた性愛の書「Perfumed garden」にインスパイアされた香り。いわばカーマスートラのような愛の経典のイメージのようです。

モロッカンオレンジブロッサム、ムスク、エジプシャンジャスミン

この3種の中では1番分かり安い香り。明るく柔らかなネロリジャスミンという所ですが、これ以外にもシトラスノートがありそうです。ムスクもかなり強く入っていて、ツンとフレッシュに香り経つオレンジブロッサムではなく、ムスクに包まれて柔らかくそこにある、という感じです。彼女はパルファムをアコヤガイの中の真珠のような・・・と表現していますが、包まれた中のパールという雰囲気にはこの香りが1番合っているようにも思います。時間と共にオレンジブロッサムからジャスミンに香りがスライドしていき、少し華やかさが増す感じに。持続は3つの中で1番早いですね。(14/09/2009)

Voile d'Extraitのレヴューを追記です。たっぷりのシトラスノートに支えられたオレンジブロッサムアブソリュートが美しく香ったと思ったら、その中から以前は感じられなかったチュベローズがあふれ出してきました。この香りの軸はチュベローズにあったんですね。調香を替えているのかどうかわかりませんが、オレンジブロッサムからチュベローズへと変化し、そのままクリーミーなムスクへと引き継がれていくのですが、肌に残るラストノートには微かにシプレっぽいニュアンスもあり、セクシーでステキな構成で楽しませてくれます。(26/04/2017)

 

 

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