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Dragonfly / ドラゴンフライ


<香 調> フルーティーフローラルシプレ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> EdP (20%)

トップ
グレープフルーツ、バジル、アンジェリカシード、ジンジャー、ライス
ミドル
アクアフローラル、ゼラニウム、サンバックジャスミン、ミモザ、アイリス、ローズ、ヴァイオレットリーフ
ラスト
レインウォーター、モス、パチョリ、トンカビーン、ベチバー、ベンゾイン、カシュメラン



 

2017年6月下旬発売。調香に1年かかったと言うトンボ。調香はカリブ、プエルトリコのインディー調香師Juan Perezが担当しました。彼も友人なのですが、結構大変だったようで、香りは、雨上がりのイメージや、モネのスイレンなどをイメージして作られたものとなりました。

 

 

トップ:アルデヒド、ヘリオトロープ、レモン、ピオニー、レインウォーター
ミドル:チェリーブロッサム、クローヴァー、アイリス、ロータス、ライス
ベース:アンバー、モス、ムスク、パピルス、サンダルウッド

てっきり、冷たさを感じるほどの薄っすらとしたアクアティックなヘリオトロープと思いきや、アルデヒドがケミカルな香りと共に弾けた後、香りはお米に切り替わります。アイリスとロータスとお米。蓮の池というよりもそれは田んぼで、トンボのイメージとしてはそれで良いのかもしれませんが、香水として楽しいかはまた別かな、と思ってしまいました。リアルに考えたら、田んぼでお米の香りはしないのですが・・・、まぁそれはそれとして、お米の香りが際立つと、どうしても炊飯器から立ち上るライススチームや、作りたてのおにぎりのようなイメージになってしまいのです。そこを過ぎると、サマーフレグランスのような軽さで、アクアティックさを少し感じる埃っぽいムスクが肌に残るのですが、こうした薄っすらとした香りは今までになかったので、ラインの1つとしてはアリでしょう。薄紫の液体がとても涼し気ですよね。

(15/06/2017)

 

 

2021年に発売となったCeline Barelが再調香したバージョンのレヴューです。オリジナルのJuan Perezとの制作はとにかく大変だったそうなので、いろいろと思い残しもあったのでしょう。お米の匂い(ライススチーム)が強すぎて、好みの分かれる香りでしたから。

Celine Barelのバージョンはオリジナルの面影がないフルーティーフローラルで始まりました。そこに重なるのはパウダリーなアーシーノートで、ジンジャーやアイリスがアクセントとなって広がるのです。グレープフルーツの香り方はとてもLes Liquides ImaginairesDom Rosaを思い起こさせるもので、そこに柔軟剤を混ぜたような印象です。フルーティーフローラルの可愛らしい香りであるはずなのに、そこにアーシーでパウダリーな要素が加わることで個性を放ち、アクアティックなシプレノートへと導かれていくのです。オリジナルより遥かに美しく、透明感のあるキラキラとした香りとなりました。オリジナルは15%のEdPでしたが、20%のEdPへと変わりました。

(28/03/2022)

 

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