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Panda / パンダ


<香 調> グリーンフルーティーフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 11ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
マンダリン、オスマンサス、ジャスミン、ティー、ホワイトリリー、ムスク、アンバー
ミドル
ラスト



 

2014年発売。香港出身である彼のパーソナルフレグランスとして取り上げられたのがパンダ。実に彼自身を表現するのにぴったりな動物だと思います。穏やかで大人しく、愛されるキャラクターですよね。笹を食べることからグリーンフローラルにしたそうですよ。調香を担当したのはPk PerfumeのPaul Kiler。

トップ:ブッシュカン、バンブー、山椒、グリーンティー、マンダリン、シソ
ミドル:オスマンサス、オレンジブロッサム、リリー、ミモザ、フランキンセンス
ベース:サンダルウッド、ペモウルート、シダーウッド、フレッシュムスク、ブルボンベチバー、ハイチベチバー、モス

肌に乗せた瞬間、かなり強いグリーンノートがスパークします。バンブーというよりもグリーンティーというよりも青臭さが強く、トップですでにアニマリックな印象を受けます。それは臭みのようなものではなく犬の匂いというか、温かく柔らかなアニマルノートがグリーンノートの中に感じられるのです。でも、このグリーンノート自体がとてもシャープで明るいため、全体的にはフレッシュなグリーンとしてユニセックスな香りとなっているのですが、グリーンフローラルというほどフローラル感はなく、ミドルの核となっているオスマンサスもそれとわかるほど強くはありません。飽くまでも香りの核はグリーンノートとムスクで、それ以外は全てがアクセント。平和の象徴とも言えるパンダは最初から最後までグリーングリーングリーンでした。

(02/12/2014)

2017年、スペインのCarbonnel社のChristian Carbonnelにより、リフォーミュラとなりました。以前のバージョンはグリーンノートがシャープ過ぎるというか、合成香料をメインにし過ぎてクリーナーのマスキングの香りのようなものに感じてしまっていたのですが、リフォーミュラされたものは、それはそれでまたユニークで、僕にとってはとても懐かしい香りに感じました。まず、オスマンサスは強くはありません。香りは、グリーンフルーティーフローラルで、どこか懐かしい90年代のメンズフレグランスを思い起こさせる香りなんですよ。それを少しユニセックスに傾けたようなニュアンスです。具体的に一番ニュアンスが近いのは、Bob Mackie(1992年発売)と、グリーンではないのですが、HM for men(1997年発売)のこの二つ。そのラストノートに大流行中のアンバーグリスノートAmbermaxをドカッと投入したらこの香りになりそう。彼はMasque MilanoMandalaでも同じラストノートを使用していて、Ambermaxが印象的に残ります。近年の流行の香りですが、使われている香水が多すぎて少しありきたりに思えてしまうのかな、とも。でも、懐かしい気分にさせてくれました。90年代、香水がインターネットで買い始め出した頃、香水を集めていた方には懐かしく感じられるのではないでしょうか。

Nightingaleからカラーが入りましたが、Dragonflyは薄いパープルに、そしてこちらもライトグリーンな液体となりました。カラーが入るとやはり印象が変わりますよね。

(16/06/2017)

 

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