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April Aromatics

Tanja BochnigがNYに設立したブランドで、現在はベルリンを拠点としています。画像からもお分かりいただけると思いますが、容姿端麗な方なのですが、それもそのはず、18歳から世界で活躍していた元モデルだそうです。そしてヨガのインストラクターてもあり、アロマセラピストでもある、と。ブランドが展開された当初はヨガとアロマをつなげたAromayogaの7つチャクラのオイルがメインだったと記憶しているのですが、いつの間にかラインが増え、商品の中に香水が加わりました。10mlのパフュームオイルと30mlのオードパルファムで、価格はパフュームオイルが69.90ユーロ、オードパルファムは169〜189ユーロととても高価なのですが、それもそのはず。商品全てがオーガニックやワイルド農法による天然香料のみで作られている商品だからです。それでも少し高すぎるとは思うのですが、パッケージデザインも以前よりグッと良くなりましたし、ボトルもとても綺麗なものにランクアップしています。嬉しいことにサンプルも発売してくれているのですが、2.5mlが13.99〜15.49ユーロとこちらも高価です。(28プッシュくらい出来るそうですよ)

そんなターニャから日本には顧客がたくさんいるから是非、proficeで紹介して欲しいと連絡を頂きました。彼女、来日経験もあるそうです。オフィスでの調香体験セミナーにご参加された皆さまがご自由に香れるように、と3つのフルボトル、2つパフュームオイル、そして全種類のサンプルをお送り下さいました。彼女には「日本人に香って欲しい香りを選んで欲しい」とお願いをしたのですが、彼女が選んだのはまずLiquid Dreams、Rose Lust、Bohemian Spiceの3つでした。続いてPrecious WoodsとNectar of Loveの2種。Liquid Dreamsをまずは試してみたのですが、レモンピールとナルシスがスパークした後の肌にはオスマンサスのアブソリュートがとても優しく香っていて素敵でした。(生花よりウッディノートが強いのも特徴です)Rose Lustは一般的には「これがローズなの?」と思われそうな野性味溢れるワイルドで男前なローズからハニーローズへと変化していきます。これから、ゆっくりと香りながらレヴューしていきたいと思いますので、皆さまどうぞお楽しみに♪

April Aromaticsのオフィシャルサイトは日本に対応しており、サンプルだけなら追跡ありを選んでも送料は6ユーロ程度ですし、セミナーの際には皆さまに自由に手にとっていただけるようにはてありますので、是非、彼女のナチュラルな香りの世界をお試し下さい。天然香料100%を謳うブランドの多くは残念ながら香水というよりも精油のブレンドにしか感じられない商品が多かったりしますが、彼女の製品たちの組み合わせはシンプルだとしても、なかなか素人では揃えられない高品質な香料たちで出来ている分、香りがとても芳醇です。また、現在オフィシャルサイトで発売中の香りは8種ですが、フランキンセンスをメインにした現在準備中の新作Calling all Angelsもいち早くレヴューをお届けしますのでお楽しみに♪


■Antonio Visconti


もう、すでにレヴューも終了していますし、オフィスにお越し下さった皆さまは一度ならず香られたことがあるかと思います。とにかく、ボトルも香りもパッケージも全てが素晴らしいと久しぶりの絶賛だったブランドです。天然香料100%だと言い切らない素直さ、100%にこだわるよりも良いバランスにしたいというところに愛情を感じました。何にしてもご本人が良い方で、ミラノの展示会でお会いした際にはアジア人だというだけで声をかけて下さったのですが、こまめに連絡を取り合うようになるとは想像していませんでした。

イタリア人らしいというかナンというか、サンプルを送るよ、と言われてから彼が発送してくれるまでに1ヶ月かかりました。しかし結果として届かなかったのです。それは悪評高いイタリア郵便の責任だから・・・ということで彼は僕の支払いを拒否して無料で再度送り直してくれました。なんと優しい!!
そしてレヴューへとつながったわけですが、全てのレヴューを行った後、彼へのお礼を込めて・・・ということでフルボトルを4本購入しました。ボトルも香料も豪華なのですから、商品が高いのは仕方のないことです。というか、安く販売されて大量流通したらそれはそれで腹立たしく感じるでしょうから、とても適正価格だと思います。天然香料の室の良さ、かすかに混じる合成香料は決して主張せずにそれがあることすら忘れさせてくれる程度の微量さで天然香料を支えてくれています。んー、素晴らしい!!

香りもさることながら素晴らしいのはボトルでした。ガラスのキャップというのは収縮率の問題もあり接着面を計算するのが困難です。通常はプラスティックにしてしまうブランドが多い中、こだわったのはキャップもガラスだ、という点だったのです。それはキャップを閉める度、グラスとグラスを重ねて乾杯をするときのような軽やかな音色を奏でてくれるのです。そう言えば展示会ではガラスのキャップの内側にスプレーをして香られてくれました。そうすると肌と違って温められることのないそのままの香りがすめから、ということで。ちなみに、気づいた方はいらっしゃらないと思いますが、proficeでのレヴューのサムネイルのLe Sens du Plaisirは、ボトルの印刷だと綴りが間違っています。彼自身もミスをもちろんご存知で、次のロットからは修正するからとのこと。そう、タイトルとロゴが直接ボトルに印刷されているため、代替えや修正が効かないのです。

これらVisconti家の末裔、Antonio Martino氏の創りだした素晴らしい香りたちもオフィスでお試しいただくことが可能ですので、ご興味のある方は是非、セミナーにお越しの際に香ってみて下さい。そしてオフィスにはなかなかお越しいただくのが難しいという皆さまのため、久しぶりに1ml×4種のセットをプレゼントとしてご用意しましたので、ご興味のある方はどうぞ。


上記のApril ArometicsもこのAntonio Viscontiもそうですが、決して美しく着飾るようなファッションフレグランスではありません。ファッションの一部としての香水を発売するのはファッションブランドのみとなり、アーティスティックな職人ブランドたちはこぞって着飾るための香水を投げ出してきました。今は美しく着飾る、自分を演出するためではなく、自分自身の意識に訴えかけるような自分のために使う方が増えてきたのです。そう、時代は変わったのです。目的に合わせて使うと、個性的な香りも楽しく心にフィットすることと思いますので、もっと自由に楽しく香りを使っていきましょう♪

その他、まだ他にもサンプル等をご提供下さるというブランドのオーナー様よりご連絡を頂いておりますので、随時ご紹介していきたいと思います。

(04/09/2012)

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