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Iris / アイリス


<香 調> パウダリーフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 7.5ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、シトラスノート、グリーンミモザ、アンブレットシード
ミドル
アイリス、ロイヤルリリー、ローズ、ゼラニウム
ラスト
アトラスシダーウッド、アンバー、ムスク



37年というのはCristobal Balenciagaがパリに進出した時代であり、Jacques Fathは最初のコレクションを発表し、エルメスはケリーをリリース。フランス人女優のアルレッティとジンジャー・ロジャースがビューティーアンバサダーになり、アメリア・イアハートが女性飛行士として初めての大西洋横断に成功した年。その年にPaul Vacherが発売したのは、彼にとって初めてのシングルフローラルでした。シングルフローラルにローズやジャスミンを差し置いてアイリスを選ぶというのが、なんだかとってもエレガント。

香りはフレッシュなグリーンノートを微かに感じさせるトップで始まります。典型的なアイリスの香りが軸にあり、アイリスをしっかりと楽しめるようになっているのですが、同時にウッディノートとセリっぽいアンブレットシードも香っており、どことなく香ばしさを感じさせるアイリスの香りとなっています。華やかなフローラルなわけではなく、カサブランカのような妖艶さもなく、ただ、少し薄いヴェールを羽織っている程度のような清潔感のある明るさを楽しめます。ときおりふとアニス調もミモザを感じ取ることもあるのですが、白い画用紙に白い絵の具で絵を描いたような全てがアイリスに包み込まれている香り方をしています。

(30/09/2014)

 

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