2010年、Nez A NezのStephane Humbert Lucasが立ち上げたサードブランド。彼はこのブランドの前にHype Nosesというキャンドルブランドも立ち揚げて忙しくしていました。ブランド名は18世紀にアラビア半島を支配していたアラブ王朝Saoud(サウード)をもじったもののようで、もちろんOud(ウード)をメインとした香りたちです。調香は初老の調香師Henri Sorsanaに師事したのだそうです。イタリアの展示会Excenseではムエットの配布はなく、顔を突っ込む形の香る展示が話題となりました。
彼はもともと調香師ではなくて画家であり、彫刻家です。香りで絵を描き、香りで彫刻を掘るのだと。ということで、オリエンタルへのイマージュな8作品でデビューしました。彼にとってNez A Nezは帰るべき我が家で、奥さんがいて安らぐ場所・・・、逆にこのSoOudは理想を追い求めた彼にとってロマン溢れるコレクションなのだそうです。同じブランドの中のセカンドラインにしても良かったのではないかと思いますが、コンセプトが全く違うのでこれもありですよね。

Parfum NectarとEaux Finesという2つのカラーのシリーズがあるのですが、当初はウードを基調としたParfum Nectarで4種、柔らかで女性的なEaux Finesで4種の計8種でしたが、現在ではそれぞれ8種で濃度違いとなっています。Parfum Nectarはなんと30%のExtrait de Parfumで、Eaux Finesは18%のEdPです。18%あればかなりの濃度ですよ。(06/07/2011)